後期高齢者医療保険の保険料の値上げ

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後期高齢者医療保険の保険料は2024年度から値上げの方向ですが、後期高齢者全員の保険料がアップするわけではありません。

保険料見直しの方向性と、年収別の保険料の変化について説明します。

後期高齢者医療保険の保険料見直しの方向性

後期高齢者医療保険の保険料は、次の2点を基本に見直しされます。

  • 現役世代と後期高齢者の1人当たりの負担額の伸び率を同じにする
  • 負担能力のある人に保険料を負担してもらう

現役世代の負担を抑えるために、後期高齢者の保険料も現役世代と同じペースでアップします。

医療給付を受ける後期高齢者にも、一定の負担をしてもらうことになります。

負担能力のある人とは、所得の多い人のことです。

つまり、所得の多い人は保険料を高くして、所得の少ない人は保険料を据え置く(または値上げを抑える)ことになります。