1. 自分で運用計画を立てる必要があるから

新NISAでは非課税枠が年間360万円に拡大されたことに加えて、非課税期間が無期限化されます。

出所:金融庁「新しいNISA」をもとにLIMO編集部作成

2023年までの非課税枠は、つみたてNISAが年間40万円、一般NISAが年間120万円でしたので、つみたてNISAを選んだ場合は必然的に「毎月3万円の積立にしよう」と投資方針が決まった人もいるでしょう。

一方、新NISAでは毎月少額の積立から最大30万円の積立が可能となっており、幅広い方法で非課税枠を活用できます。

利用の際は自ら「どれくらいの金額を積み立てていくか」という計画を立てる必要があるため、投資経験の少ない人にとっては「どうやって非課税枠を利用すればいいか分からない」と感じることもあるかもしれません。

2. 売却のタイミングを判断しなければならないから

新NISAで非課税期間が無期限化される点は、「より長期投資が可能となる」というメリットがある一方、自分で売却のタイミングを判断しなければならない点に注意が必要です。

たとえば、これまでのつみたてNISAでは非課税期間が最長20年であったため、「非課税期間が終了する年に売却しよう」と制度に合わせて売却のタイミングを決めることができました。

しかし、新NISAでは生涯非課税で保有ができるため、「いつどのようなタイミングで売却するか」という点をあらかじめ自分で考えておかなければなりません。

この点も、投資経験が少ない人にとっては不安を感じられるでしょう。