2.3 厚生年金「月額10万円台」と「月額20万円台」の割合を比較
以上より、厚生年金「月額10万円台」と「月額20万円台」の割合を比べると以下のとおりになりました。
- 月額10万円台:61.4%(992万9072人)
- 月額20万円台:15.4%(248万6778人)
圧倒的に月額10万円台が多いようです。
月額20万円といえば、大卒の初任給がこのあたりに該当しますが、年金として受給できるのは15.4%と少数派になりますね。
手厚いといわれている厚生年金ですが、十分な金額とは言い切れません。
3. 厚生年金に加入してない人も?国民年金の年金月額はいくらか
厚生年金に加入していない場合、年金制度の1階部分にあたる国民年金(老齢基礎年金)のみの受給となります。
国民年金は、厚生年金ほど個人差は大きくないとされています。保険料を40年間納付すれば満額がもらえ、未納期間があればその分が差し引かれるという仕組みです。
国民年金のみを受給するのは、主に自営業者や専業主婦・専業主夫などです。
月額でどれくらい支給されるのか見ていきましょう。
3.1 国民年金の年金月額
- 全体平均月額:5万6368円
- 男性平均月額:5万9013円
- 女性平均月額:5万4346円
3.2 国民年金の月額階級別受給権者数(1万円刻み)
- 1万円未満:7万27人
- 1万円以上~2万円未満:28万4152人
- 2万円以上~3万円未満:90万3006人
- 3万円以上~4万円未満:274万9550人
- 4万円以上~5万円未満:463万6048人
- 5万円以上~6万円未満:791万730人
- 6万円以上~7万円未満:1500万3006人
- 7万円以上~:187万2466人
国民年金の平均は5万6368円で、ボリュームゾーンは6~7万円未満の1500万3006人です。
「月額10万円台」と「月額20万円台」の割合どころか、10万円未満がほとんどになるでしょう。
国民年金にのみ加入する人は、老後に向けて年金以外の資金を準備しておく必要があるでしょう。