株式市場の振り返り-日経平均株価は続落、一時▲186円安も底堅さを示す

2018年1月11日(木)の主要指標(カッコ内は前日終値比)

  • 日経平均株価 23,710円(▲77円、▲0.3%) 続落
  • TOPIX 1,888.0(▲4.0、▲0.2%) 5日ぶり反落
  • 東証マザーズ総合指数 1,292.0(▲1.4、▲0.1%) 6日ぶり反落

東証1部上場銘柄の概況

  • 値上がり銘柄数:976、値下がり銘柄数:986、変わらず:101
  • 値上がり業種数:16、値下がり業種数:17
  • 年初来高値更新銘柄数:202、年初来安値更新銘柄数:3

東証1部の出来高は15億8,283万株、売買代金は2兆8,021億円(概算)となり、いずれも前日並みでした。円高進行を嫌気する動きはあったものの、目立った材料もなかったことから盛り上がりに欠けた商いでした。売買代金は連日で3兆円を割り込んでいます。

そのような中、日経平均株価は終日マイナス圏で推移しました。ただ、前場の序盤には一時▲186円安まで下落する場面が見られましたが、その後は▲100円安前後で一進一退となり、最後はやや盛り返して引けています。続落とはなりましたが、相場の底堅さを示したとも言えましょう。

なお、TOPIXも同じような値動きで下落し、5日ぶりの反落で終わりました。

東証マザーズ総合指数は6日ぶり反落、出来高は約5カ月半ぶりの1億株超え

東証マザーズの出来高は1億2,030万株、売買代金は1,611億円となり、いずれも前日より大幅増加となりました。個人投資家の物色意欲が強まり、また、利益確定売りの動きも増加したことから、久しぶりに活況な商いとなったようです。

出来高は昨年7月20日以来となる1億株超えとなり、売買代金も高水準でした。

なお、総合指数は取引時間中に1,300ポイントを付ける場面が見られたものの、最後は小幅下落となり、6日ぶりの反落でした。それでも、着々と1,300ポイントを狙う位置にいることに変わりはないようです。

ローソンなどコンビニ株が軒並み大幅安、KDDIは昨年来安値を更新

個別銘柄では、京セラ(6971)や日東電工(6988)が値を下げ、ホンダ(7267)やトヨタ自動車(7203)も下落しました。また、ソフトバンクグループ(9984)が売られ、KDDI(9433)は昨年来安値を更新しています。

その他では、セブン&アイ・ホールディングス(3382)、ローソン(2651)、ユニー・ファミリーマートホールディングス(8028)などコンビニ株が軒並み大幅安となったことが目を引きました。

一方、ファナック(6954)が続伸となり上場来高値を更新し、前日に決算発表を行った良品計画(7453)も大幅反発となりました。また、三菱UFJフィナンシャル・グループ(8306)など金融株が買われ、コマツ(6301)や日立建機(6305)なども昨年来高値を更新しています。

なお、任天堂(7974)から特許侵害の訴訟を受けたコロプラ(3668)が一時▲22%超安の暴落となりましたが、小型株なので関心度は低かったと見られます。

新興市場では、そーせいグループ(4565)やソレイジア・ファーマ(4597)が大幅反落となった一方、ブライトパス・バイオ(4594)は急騰しました。また、株価急騰が続いたブランジスタ(6176)が一時▲12%超安の暴落となり、終値も大幅安で引けています。

その他では、インターネットインフィニティー(6545)が久々に急騰して昨年来高値を更新しました。

青山 諭志