60歳代「おひとりさま」世帯の借入額

貯蓄が十分であっても、借入額が大きければ状況は違ってくるでしょう。

現役を引退し本格的な年金暮らしが始まる前に、できる限り借入はゼロにしておきたいところです。

では、実態はどうでしょうか。

60歳代「おひとりさま」世帯の借入金有無

金融広報中央委員の「家計の金融行動に関する世論調査(令和4年)」によると、60歳代おひとりさま世帯の借入金有無は以下のとおりです。

  • 借入金なし:14.6%
  • 借入金あり: 85.4%

60歳代おひとりさまの大半が「借入金あり」という結果に。

60歳代「おひとりさま」世帯の借入金残高

では「借入金あり」と回答した人は、どれくらい借り入れているのでしょうか。

60歳代おひとりさま世帯の借入金残高は以下のとおりです。

《借入金残高》平均値259万円・中央値100万円

  • 50万円未満:26.6%
  • 50~100万円未満:20.3%
  • 100~200万円未満:20.3%
  • 200~300万円未満:7.8%
  • 300~500万円未満:7.8%
  • 500~700万円未満:4.7%
  • 700~1000万円未満:1.6%
  • 1000~1500万円未満:4.7%
  • 1500~2000万円未満:0%
  • 2000万円以上:3.1%

借入金残高の中央値は100万円でした。

最も多いのは50万円未満の26.6%です。借入金がある人の約67%が借入金残高は200万円未満です。