ますます広がりを見せる個人型確定拠出年金、通称iDeCo(イデコ)。あなたの周りでも「将来のために」とiDeCoを始める人がいるのではないでしょうか。しかし、iDeCoって何がいいのかが理解できていない人や、そもそもどういうしくみなのか詳しくはわからないという人も多いかもしれませんね。そこで今回は、iDeCoのしくみとiDeCoの始めかたについてご紹介します。
iDeCoの基本的なしくみ
ご存じの通り、iDeCoは確定拠出年金の個人型のものとして広く普及し始めた制度です。簡単に言えば年金として将来お金を受け取るために今のうちから資産形成をしようという趣旨の制度なので、将来の年金額となる原資となる掛金が毎月必要となります。
毎月一定の金額を掛金として積み立てて、いくつかの金融商品で運用しながら運用益とこれまでの積み立て分を年金として受け取るというもので、投資信託や定期預金、保険商品などで運用します。やはり将来的に年金として受け取るための資産形成ですから、比較的安全性の高い金融商品が中心となります。
これらの金融商品は自分で選ぶことができますので、たくさんの収益を取りたいと思うのであれば投資信託など収益性重視の金融商品を中心に選択し、安全に手堅く運用したいという人は定期預金や保険商品などの元本確保型の商品を中心に選択するのがよいでしょう。
これらの運用スタイルは後々変更することもできます。環境が変わったり、自分の考え方や方針が変わったりすることもありますよね。iDeCoは一度運用内容を決定したら放ったらかしにするのではなく、定期的に内容を見直していくことも重要です。
iDeCoの掛金には上限がある?
さて、先ほどお伝えした毎月一定額積み立てていく「掛金」ですが、これには上限があります。また、その上限金額は加入者によって異なるため、自分がいくらまで毎月拠出できるのかをきちんと把握しておく必要があります。
たとえば専業主婦の方は毎月2.3万円まで、年間27.6万円まで拠出することができますし、自営業の方は毎月6.8万円、年間81.6万円まで拠出することができます。このように、拠出金額の上限が加入者によって異なるので、ここでしっかり確認しておきましょう。
- 自営業:月6.8万円、年間81.6万円(ただし国民年金基金に加入している場合、拠出金額上限は国民年金基金の拠出額と合算)
- 企業年金なしのサラリーマン:月2.3万円、年間27.6万円
- 確定給付企業年金なしで企業型確定拠出年金に加入しているサラリーマン:月2万円、年間24万円
- 確定給付企業年金ありで企業型確定拠出年金にも加入しているサラリーマン:月1.2万円、年間14.4万円
- 確定給付企業年金ありで企業型確定拠出年金に加入していないサラリーマン:月1.2万円、年間14.4万円
- 公務員等:月1.2万円、年間14.4万円
- 専業主婦等:月2.3万円、年間27.6万円
iDeCoを始めるために
iDeCoをいざ始めてみようと思ったら、まずはiDeCoを取り扱っている金融機関に専用の口座を開設する必要があります。これがいわゆる運営管理機関というものです。金融機関によって運用商品のラインナップや手数料などが大きく異なるため、きちんと中身を調べてから口座開設する必要があります。iDeCoの口座は1つしか開設できませんし、一度開設してしまうと変更にはかなりの手間と時間がかかりますので、しっかり吟味して信頼できる金融機関を選んでくださいね。
iDeCoを始めてみよう
将来の年金、不安に思っている人が多いと思います。そんな不安をサポートしてくれるのが、このiDeCoという商品で、国ばかりに頼らず自分たちで年金を育てていこうというものです。早いうちから少しずつ積み立てを行うことで、将来の安心を育てていくことができますよ。一度調べてみてはいかがでしょうか。
>>楽天証券のiDeCoについて詳しくみる(初心者でも厳選ファンドから選びやすい)[PR]
>>SBI証券のiDeCoについて詳しくみる(品揃え抜群。選べるファンドが多い)[PR]
LIMO編集部