年々、増加傾向にある未婚率。生涯を「おひとり」で過ごしたいと思う方も多いのではないでしょうか。

現代では「一人焼肉」や「一人旅」など、一人で行動しやすいプランやお店も増えています。

ですが、「おひとり」で生活を送る中では大きな障壁があることも。その代表格は「お金」です。

結婚している場合、パートナーとお金のことについて相談・協力をすることができますが、「おひとり」の場合は一人で考えていかなければなりません。

この記事では60歳代「おひとりさま」のお金問題についてフォーカスをしていきたいと思います。

貯蓄額や年金受給額など細かなところまで解説していきます。

1. 60歳代「おひとりさま」世帯の貯蓄額

金融広報中央委員の「家計の金融行動に関する世論調査(令和4年)」によると、60歳代の単身世帯の貯蓄額は平均で1388万円です。

1.1 貯蓄額の平均値と中央値(含、金融資産非保有世帯)

  • 平均:1388万円
  • 中央値:300万円

これは平均値が一部の富裕層に押し上げられていること、そして個人差が大きいことが要因と言えるでしょう。

もう少し実態がわかるように、保有資産ごとの割合も見ていきます。