株式市場の振り返り-日経平均は続落、出来高は3日連続の10億株割れ

2017年12月29日(金)の主要指標(カッコ内は前日終値比)

  • 日経平均株価 22,764円(▲19円、▲0.1%) 小幅続落
  • TOPIX 1,817.5(▲1.4、▲0.1%) 小幅続落
  • 東証マザーズ総合指数 1,231.9(+13.9、+1.1%) 反発

東証1部上場銘柄の概況

  • 値上がり銘柄数:1,030、値下がり銘柄数:914、変わらず:119
  • 値上がり業種数:18、値下がり業種数:15
  • 年初来高値更新銘柄数:81、年初来安値更新銘柄数:3

東証1部の出来高は8億8,915万株、売買代金は1兆5,465億円(概算)となり、いずれも前日より減少しました。厳しい閑散相場が続いており、出来高は3日連続の10億株割れとなりました。なお、3日連続で10億株割れとなったのは、記録の検証が可能な2007年以降では初めてのことです。出来高は今年最低、売買代金も今年2番目に低い水準でした。

そのような中、日経平均株価は寄り付きからプラス圏で推移し、後場の開始直後には一時+97円高まで反発しましたが、その後は上値が重くなり、最後は小幅下落となる続落で引けました。

なお、TOPIXも同じような値動きでした。

東証マザーズ総合指数は反発、売買代金は9日連続の1,000億円超に

東証マザーズの出来高は5,511万株、売買代金は1,244億円となりました。出来高は前日より増加しましたが、売買代金は減少しています。新興市場は相応に活況な商いとなり、売買代金は9日連続で1,000億円を維持しています。

また、総合指数も反発して引けており、着々と1,200ポイントを固めに入っているようです。

ローソンが大幅安、信越化学工業や東京エレクトロンも低調な値動き

個別銘柄では、信越化学工業(4063)や東京エレクトロン(8035)が値を下げ、資生堂(4911)は大幅安となりました。また、ローソン(2651)が▲3%超安の大幅下落となり、良品計画(7453)も反落となっています。

一方、日立建機(6305)が堅調に推移して年初来高値を更新し、三菱自動車(7211)など自動車株も総じて買われました。また、前日に大幅安となった三菱UFJフィナンシャル・グループ(8306)が反発し、大和証券グループ本社(8601)も上昇しています。

新興市場では、ブランジスタ(6176)が値を飛ばしたほか、窪田製薬ホールディングス(4596)が急騰し、そーせいグループ(4565)やUMNファーマ(4585)なども値を上げました。一方、アトラエ(6194)が大幅反落となったのが目を引きました。

青山 諭志