株式市場の振り返り-薄商いの中日経平均は反落、後場は急速に下げ幅を拡大
2017年12月28日(木)の主要指標(カッコ内は前日終値比)
- 日経平均株価 22,783円(▲127円、▲0.6%) 反落
- TOPIX 1,819.0(▲10.7、▲0.6%) 反落
- 東証マザーズ総合指数 1,218.0(▲15.9、▲1.3%) 反落
東証1部上場銘柄の概況
- 値上がり銘柄数:606、値下がり銘柄数:1,353、変わらず:103
- 値上がり業種数:4、値下がり業種数:29
- 年初来高値更新銘柄数:141、年初来安値更新銘柄数:3
東証1部の出来高は9億9,736万株、売買代金は1兆7,305億円(概算)となり、いずれも前日より小幅増加となりました。前日よりは増加したとはいえ、出来高は6年ぶりとなる2日連続の10億株割れになるなど、厳しい閑散相場が続いています。ただ、値嵩株の取引が増加したため、売買代金は極端に低い水準にはなりませんでした。
そのような薄商いの中、日経平均株価は前場に一時+43円高まで買われましたが、後場に入ってから急速に下げ始め、大引け直前には一時▲174円安となる場面が見られました。最後はやや切り返したものの、終値は12月15日以来となる22,800円割れの反落で引けています。
なお、TOPIXも同じような値動きでした。
東証マザーズ総合指数は反落、売買代金は8日連続の1,000億円超に
東証マザーズの出来高は5,231万株、売買代金は1,344億円となりました。出来高は前日より減少しましたが、売買代金は増加しています。新興市場は相応に活況な商いとなり、売買代金は8日連続で1,000億円を維持しています。
しかし、総合指数は前日の大幅高の反動もあり、反落で終わりました。ただ、1,200ポイントは維持しています。
MUFG株が大幅安、キヤノンやデンソーなど主力株も売られる
個別銘柄では、キヤノン(7751)、ダイキン工業(6367)、コナミホールディングス(9766)、デンソー(6902)などが▲1%超安となり、トヨタ自動車(7203)やパナソニック(6752)も値を下げました。また、三菱UFJフィナンシャル・グループ(8306)が▲2%超安の大幅安になるなど、金融株が総じて大きく売られています。
一方、ソフトバンクグループ(9984)が小幅上昇となり、良品計画(7453)など小売株の一角も買われました。なお、連日株価上昇が続いてきた百貨店株は、高島屋(8233)とJ.フロント リテイリング(3086)が反落となった一方で、三越伊勢丹ホールディングス(3099)は続伸となっています。
新興市場では、串カツ田中(3547)が大幅反落となり、ASJ(2351)やミクシィ(2121)なども大幅下落となりました。一方、アトラエ(6194)が値を上げて年初来高値更新となっています。
青山 諭志