株式市場の振り返り-日経平均株価は小幅反発、出来高は6年ぶりに10億株割れ

2017年12月27日(水)の主要指標(カッコ内は前日終値比)

  • 日経平均株価 22,911円(+18円、+0.1%) 小幅反発
  • TOPIX 1,829.7(+2.7、+0.2%) 小幅反発
  • 東証マザーズ総合指数 1,234.0(+37.6、+3.1%) 大幅反発

東証1部上場銘柄の概況

  • 値上がり銘柄数:1,472、値下がり銘柄数:494、変わらず:82
  • 値上がり業種数:27、値下がり業種数:6
  • 年初来高値更新銘柄数:171、年初来安値更新銘柄数:7

東証1部の出来高は9億8,124万株、売買代金は1兆7,089億円(概算)となりました。出来高は前日より減少しましたが、売買代金は小幅増加となりました。クリスマス休暇明けで市場参加者が極端に少なかったことなどから、3日連続の厳しい閑散相場となりました。特に、出来高は2011年の大納会以来となる約6年ぶりの10億株割れとなっています。

そのような薄商いの中、日経平均株価は▲38円安で寄り付いた後はほぼ終日にわたりプラス圏での推移となりました。前場に一時+43円高まで買われましたが、その後は上値が重くなり、そのまま引けています。なお、12月決算分の配当落ちが約▲33円(推定)あったため、全体的には底堅く推移したと言えましょう。

なお、TOPIXも同じような値動きでした。

東証マザーズ総合指数は大幅反発、売買代金は7日連続の1,000億円超に

東証マザーズの出来高は5,990万株、売買代金は1,234億円となり、いずれも前日より小幅減少となりました。新興市場は相応に活況な商いとなり、売買代金は7日連続で1,000億円を維持しています。

また、総合指数は、主力株の買い戻しが顕著だったことなどから+3%超高となる大幅反発となりました。終値でも1,200ポイントを大きく上回って引けています。

ファストリ株が大幅高、高島屋や伊勢丹HDなど百貨店株の上昇が続く

個別銘柄では、ファーストリテイリング(9983)が大幅高となり、株価指数を牽引しました。また、マツダ(7261)やスズキ(7269)など自動車株の一角が堅調に推移し、コマツ(6301)は連日での年初来高値更新となっています。

その他では、前日に続き百貨店株の上昇が目立ち、高島屋(8233)とJ.フロント リテイリング(3086)が年初来高値更新となり、伊勢丹ホールディングス(3099)も大幅上昇で引けたのが目を引きました。

一方、キヤノン(7751)やブリヂストン(5108)が配当落ちの影響で大幅安となり、日東電工(6988)も大きく値を下げました。また、ソニー(6758)やパナソニック(6752)なども冴えない値動きだったようです。

新興市場では、串カツ田中(3547)が久しぶりに急騰し、手間いらず(2477)やアトラエ(6194)が年初来高値を更新しました。一方、ビリングシステム(3623)が急落し、中村超硬(6166)も大幅反落となっています。

青山 諭志