4. 老後資金を準備する
今から準備できることとして、貯蓄することや運用することができます。
最近は国債の金利も少しずつ上がっているため、利息も増えそうな気もしますが、まだまだ預貯金で大きく増やすことは期待できません。
65歳まで定期的な収入がある方、今、金融資産がない方でも、老後のために、これからでも準備しましょう。
リスクを取らないと大きく増やすことはできませんが、それでもリスクを取りたくない方は、預貯金でも貯めることはできます。
来年から制度が変わるNISAは、老後以外にも使える制度です。
必要であれば、運用途中で引き出すことも可能ですが、老後のためにも引き出しせずに続けましょう。
金融資産がなくても、積立NISA(2024年からは、つみたて投資枠)で続けていくことが出来ますので、50歳から60歳まで毎月3万円、60歳から65歳になるまで毎月2万円で、元金だけで480万円準備することが出来ます。
自分で運用する商品を選ぶ必要があり、運用の成果にもよりますが、一括で運用するよりも、積立で時間分散の運用が出来ますので、よりリスクを抑えることが出来るでしょう。
また最近、利用されている方が増えているiDeCoは、毎月5000円から始めることができ、60歳あるいは65歳までは引き出しができませんが、老後資金を準備することができます。
iDeCoは積立で時間分散ができますし、自分で運用商品を選ぶことが出来ます。
自分の老後のために積立しながら、所得税や住民税の節税ができます。
老後について50歳代も考える
現在は働くことができ、収入を得られるかもしれませんが、老後に働けなくなった時に収入が年金だけとなった時に、生活ができるのかをイメージしてみましょう。
今の60歳代、70歳代の方であっても、元気に働いている方も多くいます。
しかし、いつまでもフルタイムで働くことができるとは限りません。
働ける時間も1日4時間だけとか、週に3日など短くなることもあります。
病気やケガのことまでは考えたくはありませんが、働けなくなった時に生活できなくならないように、今から準備しましょう。
今は選択肢が多いと思いますが、選択肢は段々と減ってしまいます。
準備ができるうちに行動を始めましょう。
参考資料
- 金融広報中央委員会「家計の金融行動に関する世論調査(単身世帯)」
- 金融広報中央委員会「家計の金融行動に関する世論調査(二人以上世帯)」
- 日本年金機構「「ねんきん定期便」の様式(サンプル)と見方ガイド(令和5年度送付分)」
香月 和政