70歳代以上の年間収入

続いて収入をみてみると、70歳代二人以上世帯の平均収入は425万円でした。総務省では2022年に貯蓄額をもとに上位から5グループに分けた各グループの平均年収を集計しています。

【世帯主70歳代以上・二人以上世帯 貯蓄額上位から5階級に分類した時の各グループの平均年収】

出所:総務省統計局「家計調査 / 貯蓄・負債編 二人以上の世帯 詳細結果表」をもとに筆者作成

平均:425万円

  • 上位20%平均:561万円
  • 上位20~40%平均:435万円
  • 上位40~60%平均:402万円
  • 上位60~80%平均:380万円
  • 上位80~100%平均:348万円

なお、厚生労働省「令和3年度 厚生年金保険・国民年金事業の概況」に基づくと、70歳代前半(70歳~74歳)の厚生年金の平均受給額は月額約14万4000円です。

もし二人で同額を受け取っていたとすると月額約28万9000円となります。年間の世帯収入に直すと約346万円です。

統計の種類が違う点には留意が必要ですが、年金の平均受給額(2人分)より平均収入が80万円程度高い点を踏まえると、70歳代でも仕事を続けて収入を得ている方がいると推測されます。