老後生活に必要なお金はいくら?

次は、シニア世帯の生活費を確認しておきましょう。

まずは、総務省統計局の「家計調査報告 家計収支編 2022年(令和4年)平均結果の概要」で、「65歳以上の夫婦のみの無職世帯」の収支事情をみてみましょう。

65歳以上の夫婦のみの無職世帯の収支「月2万円の赤字」

上記データをみると、実収入24万6237円に対して、消費支出が23万6696円、国民健康保険料(税)など年金から天引きされる非消費支出が3万1812円、合計した支出合計は26万8507円です。

収支では、月々2万2270円の赤字となっています。

消費支出の23万6696円の内訳は以下のとおりです。

  • 食料:6万7776円
  • 住居:1万5578円
  • 光熱・水道:2万2611円
  • 家具・家具用品:1万371円
  • 被服及び履物:5003円
  • 保健医療:1万5681円
  • 交通・通信:2万8878円
  • 教育:3円
  • 教養・娯楽:2万1365円
  • その他:4万9430円(うち、交際費:2万2711円)

2万円程度の赤字であれば、節約をしようと考える方がいるかもしれません。

たとえば、上記の月々の費目であれば、「食料:6万7776円(28.6%)」が多くの割合を占めています。

例えばご家庭内で、外食を頻繁にしたり、お菓子やお酒代が多かったりと感じるのであれば、見直した方がいいかもしれません。

しかし、基本自炊をしているご家庭であれば、相応と考えてもよいかもしれません。

豊かな生活を送りたいとき、毎月必要なお金はいくら?

さらに、シニア世帯のゆとりある老後生活費を確認しておきましょう。

生命保険文化センターが行った「2022(令和4)年度 生活保障に関する調査」によれば、ゆとりある老後生活費は平均37万9000円でした。