ゆとりある老後生活費
平均37万9000円の内訳は「最低日常生活費+ゆとりのための上乗せ額」です。
このアンケートでの最低日常生活費の平均は23万2000円。先述の家計調査での消費支出23万6696円と同水準です。
最低日常生活費以外で、平均14万8000円が「ゆとりのための上乗せ額」として必要と考えるようなのです。
このゆとりのための上乗せ額の使途としては、「旅行やレジャー:60%」、「日常生活費の充実:48.6%」、「趣味や教養:48.3%」「身内との付き合い:46.2%」と続いています。
最近では、元気なシニアが増えていることもあり「いろんな場所を旅してみたい!」「登山をしたり、ドライブをしたり…、いろんなことを体験したい!」と感じる方は多いはずです。
そのためには、お金の準備が欠かせません。現役時代から「自分が理想とする老後の過ごし方」を考えておきましょう。
老後に向けて年金以外の備えも
老後の生活を支える資金としては、厚生年金は頼れる存在です。
しかし、ゆとりある老後生活を考えた場合は、年金だけでは難しいといえます。
なるべく早いうちから、iDeCo(個人型確定拠出年金)やつみたてNISA、個人年金保険などを活用して、じぶんの年金づくりに励みましょう。
参考資料
- 厚生労働省年金局「令和3年度 厚生年金保険・国民年金事業の概況」
- 総務省統計局「家計調査年報(家計収支編)2022年(令和4年)結果の概要」
- 生命保険文化センター「2022(令和4)年度 生活保障に関する調査」
舟本 美子