定年退職のときに受け取る退職金は、老後を支える大切な資金源です。
まとまった資金を有効活用するために、2024年1月からスタートする新NISAを活用しようと考えている人も多いかもしれません。
しかし、退職金の運用にはいくつか気をつけるべきポイントがあります。
本記事では、元銀行員の筆者が「退職金の守り方」について解説していきます。
大卒者の退職金平均額は約1900万円
そもそも定年退職の際は、どれくらいの退職金を受け取れるものなのでしょうか。
厚生労働省の「令和5年就労条件総合調査」によると、大学・大学院卒者の定年退職時の退職金平均額は1896万円となっています。
高卒者については管理・事務・技術職で1682万円、現業職で1183万円となっており、最終学歴や職種によって大きく異なることがわかります。
退職金の算出方法は企業によっても異なるため、改めて勤務先の規程などを確認しておくとよいでしょう。