株式投資で失敗するケースとは
たしかに、知識が乏しい状態で株式投資を始めるのはリスキーです。投資で失敗する主なケースとして、以下のようなことが挙げられます。
- いきなり大きな金額で一括投資する
- 短期間で大きな利益を得ようとする
- SNSなどの投資情報を鵜呑みにする
「大きな金額で一括投資」は、ハイリスクハイリターンの投資となります。たまたま利益が出るケースもありますが、値下がりした場合に上手く対処できず、いわゆる「塩漬け」になるケースもあるでしょう。
また、短期間で大きな利益を得るのはプロのトレーダーでも難しいことであり、トレード知識を持たない初心者にとっては非常に注意が必要です。
SNSなどで推奨されている銘柄を鵜呑みにし、自分でよく調べもせずに購入するのもやめましょう。
リスクを抑えて資産運用を始める方法とは
初心者の方が株式投資を始めるなら、以下のポイントを押さえておきましょう。
- 少額から始める
- 複数の銘柄や商品に分散投資する
- 買付タイミングを分ける
最初は少額から投資を始め、知識や経験をつけてから金額を増やしていくのがいいでしょう。
たとえば株式では、金融機関によっては「単元未満株」を購入できるケースがあり、数百円といった少額から株式投資を始めることも可能です(通常、個別株は100株からの買付となりますが、単元未満株を取引できる証券会社なら1株から買付できます)。
投資信託であれば、金融機関によっては月100円から積立投資をおこなうことも可能です。
また、分散投資(銘柄や商品の分散、買付タイミングの分散)をすることで、一括投資よりもリスクを軽減することができるでしょう。
リスクを抑えた運用や金融商品からはじめることが大切です。
老後対策、インフレ対策には貯蓄だけでなく「投資」も検討を
今回のデータでは世帯年収1000万円であっても、貯蓄に差があることがわかりました。
毎月一定額を決めて貯蓄をすることは大切ですし、また投資を一部で取り入れることで老後対策やインフレ対策にもなるでしょう。
投資にリスクはつきものですが、少額からリスクを抑えて始めることもできるので、将来に不安を感じている方はまずは情報収集から始めてみてはいかがでしょうか。
参考資料
- 金融広報中央委員会「家計の金融行動に関する世論調査[二人以上世帯調査](令和4年)」
- 金融広報中央委員会「家計の金融行動に関する世論調査[単身世帯調査](令和4年)」
- PRTIMES「年収1000万円以上の投資状況と金融意識、およそ8割が投資を行っていると回答、人気の投資・節税方法とは」
- 株式会社FAMORE
加藤 聖人