2. 12月に「年金約44万9000円」が支給される夫婦・されない夫婦
前章にて、標準的な夫婦の年金額は22万4482円であることがわかりました。
次回の年金支給日は12月15日(金)です。年金は2カ月ごとの支給であるため、単純計算で44万8964円が振り込まれることになります。
しかし先述のとおり、あくまでもモデルケースを想定した試算であるため、どのような夫婦でも約44万9000円が振り込まれるわけではない点に注意が必要です。
例えば
- 40年間の収入平均が43万9000円を下回る場合
- 国民年金保険料の未納期間がある場合
- 収入平均が43万9000円であっても、厚生年金の加入期間が短い場合
などは、約44万9000円が受け取れないでしょう。
さらに、今後の年金水準は変化するため、今の現役世代が年金世代になる頃にも、同じ年金額が受け取れる保証はありません。
実際の振込額は、ねんきん定期便だけでなく年金振込通知書等でも確認しておきましょう。
3. 実際に支給された厚生年金と国民年金の平均月額を紹介
最後に、実際に支給された厚生年金と国民年金の平均月額を紹介します。
本当の受給額を知ることで、その個人差がどれほどあるのかを知っておきましょう。
厚生労働省「令和3年度 厚生年金保険・国民年金事業の概況」を参考にします。
3.1 厚生年金の月額受給額
厚生年金(老齢基礎年金を含む)の支給額平均は月額で14万3965円でした。男性が16万3380円、女性が10万4686円です。
- 1万円未満:9万9642人
- 1万円以上~2万円未満:2万1099人
- 2万円以上~3万円未満:5万6394人
- 3万円以上~4万円未満:10万364人
- 4万円以上~5万円未満:11万1076人
- 5万円以上~6万円未満:16万3877人
- 6万円以上~7万円未満:41万6310人
- 7万円以上~8万円未満:70万7600人
- 8万円以上~9万円未満:93万7890人
- 9万円以上~10万円未満:113万5527人
- 10万円以上~11万円未満:113万5983人
- 11万円以上~12万円未満:103万7483人
- 12万円以上~13万円未満:94万5237人
- 13万円以上~14万円未満:91万8753人
- 14万円以上~15万円未満:93万9100人
- 15万円以上~16万円未満:97万1605人
- 16万円以上~17万円未満:101万5909人
- 17万円以上~18万円未満:104万2396人
- 18万円以上~19万円未満:100万5506人
- 19万円以上~20万円未満:91万7100人
- 20万円以上~21万円未満:77万5394人
- 21万円以上~22万円未満:59万3908人
- 22万円以上~23万円未満:40万9231人
- 23万円以上~24万円未満:27万4250人
- 24万円以上~25万円未満:18万1775人
- 25万円以上~26万円未満:11万4222人
- 26万円以上~27万円未満:6万8976人
- 27万円以上~28万円未満:3万9784人
- 28万円以上~29万円未満:1万9866人
- 29万円以上~30万円未満:9372人
- 30万円以上~:1万4816人