所得税などの減税をめぐり、議論が進められています。私達の生活に直結する話題とあって、注目している方も多いでしょう。
「お金」は生活を営む上で必要不可欠なものです。
お金があれば好きな物を買い、好きなサービスを受けることができます。
ですが、ここ最近の物価上昇などに伴い、今まで100円で購入をできていたものが100円では購入できない時代に変化しつつあります。
このような物価上昇は私たちの生活をより圧迫する材料となり、厳しい生活を強いられている方も多いのではないでしょうか。
年金生活になっても、一定所得以上の方は所得税が源泉徴収されますし、少ない年金の中でやりくりするシニアも多いです。
しかし、12月支給の年金は「標準夫婦であれば約45万円振り込まれる」こととなっているのです。
その理由や年金のしくみについて見ていきましょう。
1. 厚生年金と国民年金の基本
日本の年金制度として「厚生年金と国民年金」がありますが、下図のとおり2階建て構造となっています。
日本に住む20歳から60歳未満の方は全員国民年金(基礎年金)に加入するため、みなさんも加入しているかと思います。
ただし、「国民年金保険料は毎月支払っていない」という方もいるでしょう。
第1号被保険者である自営業者などは一律の保険料を納めている一方、第2号被保険者である会社員等は、厚生年金保険料という形で支払っているからです。
なお、第2号被保険者に扶養される第3号被保険者は、保険料を支払う必要がありません。
国民年金から支払われる老齢基礎年金は毎年改定されますが、40年間保険料を納付すれば満額が受け取れます。
2023年度の満額は月額6万6250円(67歳以下の場合)と決定されました。