下降トレンドのチャネルの下限付近まで下落
先週の日経平均の値動きをテクニカル面から振り返ってみましょう。ローソク足の実体が25日移動平均線、75日移動平均線を割り込んでいます。先週はこれらを回復できるかどうかがポイントでした。実際には、週初23日(月)から陰線となって下落。その後も陰線が続きました。週末には陽線となりましたが、週単位では下げました。
今後の展開はどうなるでしょうか。中期的に見ると、現状は6月19日の高値(3万3772円)を始点とする下降トレンドラインの中にあります。チャネル内で上下を繰り返していますが、先週はチャネルの下限付近まで下げました。心理的節目となる3万1000円も割っています。
ただし、直近の押し安値である10月4日の安値(3万487円)は割っておらず、さらにこの付近まで近づくと、押し目買いが入っています。ちょうど200日線が重なっていることも要因でしょう。再度、チャネルの下限から反発し、チャネルの上限への上昇も期待されます。
今週まずは25日線、75日線、心理的節目となる3万1000円や3万2000円を回復できるかどうかが注目されます。直近の戻り高値である10月13日の高値(3万2533円)を超えるようであれば、チャネルの上抜けとなり、さらに目線を上に持つことができます。
参考資料
下原 一晃