株式市場の振り返り-日経平均株価は5日ぶり反発、23,000円台を視野に

2017年12月18日(月)の主要指標(カッコ内は前日終値比)

  • 日経平均株価 22,901円(+348円、+1.6%) 5日ぶり反発
  • TOPIX 1,817.9(+24.4、+1.4%) 4日ぶり反発
  • 東証マザーズ総合指数 1,183.0(▲3.9、▲0.3%) 続落

東証1部上場銘柄の概況

  • 値上がり銘柄数:1,291、値下がり銘柄数:695、変わらず:68
  • 値上がり業種数:32、値下がり業種数:1
  • 年初来高値更新銘柄数:209、年初来安値更新銘柄数:5

東証1部の出来高は16億1,363万株、売買代金は2兆6,934億円(概算)となり、いずれも先週末より減少しました。NY市場の上昇や米国の税制法案可決の可能性が高まったことなどから買い意欲が出た一方で、模様眺めの投資家も少なくなかったようです。売買代金は再び3兆円を割り込みました。

そのような中、日経平均株価は終日プラス圏で推移し、ほぼ一貫して上値を切り上げていきました。後場の終盤には一時+374円高となる場面も見られています。これで23,000円台回復に向けた体制が整いつつあると見ていいかもしれません。

なお、TOPIXも同じような値動きでしたが、上昇率は日経平均株価よりやや小さくなりました。

東証マザーズ総合指数は続落、売買代金は6日連続の1,000億円割れ

東証マザーズの出来高は5,688万株、売買代金は948億円となり、いずれも先週末より増加しました。大型株市場のようなリスクオンモードになることはなく、盛り上がりに欠けた商いだったようです。売買代金は6日連続の1,000億円割れとなりました。

また、総合指数も小幅続落となり、1,200ポイント回復目前で小休止となっています。この下落が一時的なものなのか今後の動きが注目されるところです。

主力大型株が軒並み大幅上昇、金融株やKDDIを除く通信株も値を戻す

個別銘柄では、ダイキン工業(6367)が大幅高となって年初来高値を更新し、ファナック(6954)、信越化学工業(4063)、日東電工(6988)などが軒並み大幅上昇となりました。

また、先週は売り込まれたソフトバンクグループ(9984)が大幅反発となり5日ぶりの上昇となった他、NTTデータ(9613)も急反発となっています。

さらに、三菱UFJフィナンシャル・グループ(8306)、りそなホールディングス(8308)、野村ホールディングス(8604)など金融株が値を戻して引けました。

一方、KDDI(9433)が値を下げて3日続落となり、セブン&アイ・ホールディングス(3382)も冴えない値動きでした。また、上場4日目を迎えたSGホールディングス(9143)は大きく値を下げて引けています。

新興市場では、インターネットインフィニティー(6545)が急落し、ドリコム(3793)も大幅続落となりました。また、サンバイオ(4592)やウォンテッドリー(3991)などの下落も目立っています。

一方、ビリングシステム(3623)が値を飛ばして一時年初来高値を更新しました。

青山 諭志