健康保険は、自営業者や会社員によって加入する種類が異なります。

では、テレビや映画で活躍している芸能人はどのタイプの健康保険に加入しているのでしょうか。

最近では事務所の移籍なども頻繁に行われるようになりましたが、私達が転職するときには健康保険の切り替えが必須です。

今回は、芸能人が加入する健康保険の種類や、エージェント契約によって加入する健康保険が変わるのか解説します。

芸能人の雇用形態と加入している健康保険

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kare2276/shutterstock.com

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芸能人の働き方は「委託契約」「マネジメント契約」「エージェント契約」など多種多様です。

そのため、雇用形態によって加入する健康保険も異なります。

まずはそれぞれの雇用形態について確認しましょう。

1. 委託契約と健康保険

委託契約は、委託先から業務を請け負い、業務を実施する契約形態です。

そのため、委託契約をしている芸能人は、個人事業主として営業活動や仕事の管理をする必要があります。

当然、健康保険も自身で加入する必要があるので、一般的には自営業者や個人事業主と同じく、国民健康保険に加入しています。

参考:国民健康保険とは2/3

参考:国民健康保険とは

出所:厚生労働省「国民健康保険の加入・脱退について」

2. マネジメント契約と健康保険

マネジメント契約は、芸能事務所と直接雇用関係を結んでいる契約形態です。

そのため、仕事の手配やスケジュール管理は事務所が管理しています。

芸能人への報酬は、給与という形で支払われます。

基本的には雇用関係にあるので、社会保険への加入は必要です。

そのため、会社員や公務員と同じく、健康保険に加入しているケースが多いといえるでしょう。

ただし、この点は事務所やタレントによっても異なるので、どのような形になっているかは事務所と芸能人の契約がどのように取り交わされたかによって決まります。

3. エージェント契約と健康保険

エージェント契約は、仕事やギャラなどの交渉にかかわる部分を事務所が代行し、その他の業務は芸能人が自分で行う契約形態です。

そのため、スケジュール管理や現場への移動といった、マネジメント契約ではサポートしてもらえていた部分も、芸能人が自分で対応しなければなりません。

エージェント契約は、事務所の専属タレントではなくなるので、基本的には社会保険への加入などは不要です。

そのため、基本的には個人事業主と同じ扱いになります。

雇用形態ごとのメリットとデメリット

3つの雇用形態ごとに、どのようなメリットとデメリットがあるのか、それぞれ確認しましょう。

委託契約のメリットとデメリット

委託契約のメリットは、以下の通りです。

  • 仕事で得る報酬はすべて自分のもの
  • スケジュールを自分で調整可能

一方、デメリットは以下の通りです。

  • 営業から資金の管理まですべて対応するので大変
  • 仕事がなければ報酬がない

委託契約は、得られる報酬が自分のものにできる分、営業から会計の対応もすべて自身で行う必要があるので、仕事以外の面で大変な部分もあります。

また、スケジュールが埋まらないと報酬が全くないので、完全に歩合といった形の形態になる点に注意しておきましょう。

マネジメント契約のメリットとデメリット

マネジメント契約のメリットは、以下の通りです。

  • 仕事以外の業務は事務所がするので仕事に集中できる
  • 固定給であれば安定的に収入が入る可能性がある

一方、デメリットは以下の通りです。

  • 固定給の場合は売れても収入が増えない
  • スケジュールの調整が自由にできない

マネジメント契約では、仕事以外の業務を事務所に任せられるので、仕事に集中できる点と、固定給であれば安定的に収入を得られるメリットがあります。

反面、タレントとして売れても必ずしも収入が増えるわけではなく、またスケジュールの調整も自由が利きづらいです。

エージェント契約のメリットとデメリット

エージェント契約のメリットは、以下の通りです。

  • 営業活動の手間がかからない
  • 個人で仕事を取ることができる

一方、デメリットは以下の通りです。

  • お金の管理は自身で行う必要がある
  • トラブルなどには自身で対処する必要がある

エージェント契約は、個人で仕事を取ることもできますが、仕事で生じたトラブル等は、自分で対処する必要があります。

また、お金の管理も自身で行う必要があるので、マネジメント契約をするケースに比べて、仕事以外の業務で時間を割く必要が生じる可能性があります。

エージェント契約で健康保険への加入は可能?

エージェント契約は、個人事業主と同じく国民健康保険への加入になる場合が一般的です。

しかし社会保険に加入して、会社員や公務員と同じく健康保険への加入もできます。

その方法は「個人事務所」の設立です。

個人事務所を設立して代表になれば、社会保険への加入が必要になります。

個人事業主が法人化する場合と同じイメージです。

以上より、エージェント契約でも個人事務所を設立すれば、健康保険への加入ができます。

芸能人が加入する健康保険は契約によってさまざま

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metamorworks/shutterstock.com

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昨今、芸能事務所から独立する芸能人や、エージェント契約を結んだ芸能人がニュースでも話題になっています。

基本的には、芸能人は個人事業主として活動をしています。

そのため、国民健康保険に加入している人が多いでしょう。

ただし、雇用契約がどのようになっているかは、事務所や芸能人と交わす契約書によって異なります。

参考資料

川辺 拓也