偶数月の15日は2ヶ月に一度の年金支給日です。
今年度は3年ぶりに年金額が増額となっていますが、実際どれくらいの金額を受け取っているか皆さんは聞いたことはあるでしょうか。
まずは、年金受給額が「10万円台」と「20万円台」ではどちらの方が多いのか確認していきます。
そして、老後資金を貯めるコツなどについて深堀していきたいと思います。
1. 「厚生年金&国民年金」は2階建て!仕組みと特徴とは?
日本の公的年金制度は「国民年金」と「厚生年金」の2種類があり、上の図のように2階建ての構造になっています。
1.1 国民年金(老齢基礎年金)
- 加入対象:原則として日本に住む20歳から60歳未満の方
- 保険料:一律(年度ごとに見直し)
- 年金額:納付期間によって決定。2023年度の満額は月額6万6250円(67歳以下の場合)
1.2 厚生年金(老齢厚生年金)
- 加入対象:主に会社員、公務員など
- 保険料:報酬比例制
- 年金額:加入期間や納付保険料により決定
上記のとおり、国民年金と厚生年金では仕組みが異なります。
また、厚生年金は現役時代の年収や年金加入期間が年金額に影響するため、老後の年金収入は個人差が大きくなります。
厚生年金は国民年金に上乗せして支給されるため、国民年金より手厚い制度として知られていますが、実際にどのくらい支給されるのでしょうか。
現在のシニア世代の年金受給額に関するデータを元に、厚生年金の受給額「月額10万円台」の人と「月額20万円台」の人ではどちらが多数派か見ていきましょう。