【厚生年金】年の差夫婦なら知っておきたい「加給年金」のキホン 「年金の扶養手当」には意外な盲点も

4. 2023年度の公的年金額を整理

年金額は、賃金や物価の変動に応じて毎年見直しが行われています。2023年度の年金額は以下のように公表されています。

年金のベース部分となる老齢基礎年金の満額は、67歳以下の場合で月額6万6250円。68歳以上は月額6万6050円。

また、夫婦2人分の標準的な年金額（※）は月額22万4482円とされました。

※「夫婦2人分の老齢基礎年金」＋「夫の厚生年金（平均標準報酬43万9000円で40年間就業した場合）」

上記の厚生年金から妻の老齢基礎年金を差し引くと、15万8232円。これが夫の分の年金です。

例えば1943年4月2日以後に生まれた妻を扶養している場合、ここに年額39万7500円、月額にして3万3125円が加算されることになります。

なお、66歳以降に受給をスタートする「繰下げ受給」を選んだ場合は、加給年金が支給されない点に注意が必要です。