ニデック(旧:日本電産)の「家電・商業・産業用」製品グループ

家電需要の調整が引き続くなか、発電機やクリーンエネルギー市場の追い風を受け、産業分野を中心としたモー ション&エナジー事業本部(MOEN)の増収等により、売上高は前年同期比+5.8%となった。

また、原価改善が効果として出ており、営業利益は前年同期比+53.1%の大幅な増益となった。

モータについて、今後は高効率かつ省電力なモータへの置き換えなど、グリーンイノベーション関連需要の獲得を軸として高成長の実現を図る。

とりわけ、産業用モータでは、高効率かつ小型の誘導モータ「SynRAモータ」を市場投入している。

2023年10月現在、誘導モータ市場では同社は世界4位であるが、2030年には市場規模が倍になると予想されるなか、同社は「SynRAモータ」で世界シェアの50%超獲得を計画している。

ニデック(旧:日本電産)の配当

剰余金配当は、中間配当・期末配当ともに前期と同額の1株あたり35円として、年間配当も前期と同額の1株あたり70円を予想している。

配当予想の修正はない。

ニデック(旧:日本電産)の株価

2024年3月期第2四半期連結決算の発表前となる、2023年10月23日の終値は6700円であった。

年初来高値は、2023年7月24日の8706円である。

参考資料

石川 貴康