おひとりさまの平均貯蓄額はいくらか。中央値も確認

おひとりさま女性が老後の生活費を年金のみでまかなうことは難しいため、生活費の補填に使えるように貯蓄をしておくと安心です。

「毎月積立預金をしています」という方もいることと思いますが、ほかの方がどのくらいの貯蓄があるのかが気になるのではないでしょうか。

金融広報中央委員会の「家計の金融行動に関する世論調査[単身世帯調査] 令和4年調査結果」によると、おひとりさまの年平均貯蓄額は以下の通りです。

上記のグラフは男性も含みますが、50歳代から70歳代いずれも平均貯蓄額は1000万円を超えており、高齢になるほど貯蓄高も高くなる傾向にあります。

ただし、より実態に近い中央値を見ると、50歳代では53万円、60歳代も70歳代も500万円未満となっており、実際には1000万円を超えるほどの平均貯蓄額には達していないといえます。

ひとりの老後まとめ

おひとりさま女性の平均年金額や平均生活費から考えると、年金だけでは老後の生活費をまかなうのが難しいことがわかります。

さらに、50歳代以降の貯蓄額も生活費を補填するのに十分な金額でないケースが多いと考えられます。

老後の経済的な不安をできるだけ解消するには、早期から老後資金の準備を始める必要があるでしょう。

預貯金をはじめ、2024年からはじまる新NISAやiDeCo(個人型確定拠出年金)、民間の保険会社の個人年金などさまざまな方法がありますので、ご自身が取り組みやすいものを見つけて老後資金の準備を始めてみましょう。

今年もあと約2カ月ですから、今回の統計を参考に来年の貯蓄目標を考えてみてくださいね。

参考資料

木内 菜穂子