おひとりさま女性の老後の収入は平均でいくら?生活できる?

毎月の生活費を年金だけでまかなえるのが理想ですが、実際には年金だけで生活していけるのでしょうか。

おひとりさま女性の平均年金額や生活費がまかなえているかどうかについて解説していきます。

年金受給額は約10万5000円

厚生労働省の「令和3年度 厚生年金保険・国民年金事業の概況」によると、女性の厚生年金受給額は平均10万4686円です。

また、国民年金受給額においては平均5万4346円という結果となっており、さらに厳しい状況となっています。

1ヵ月の生活費にかかる金額が、前章で解説した15万5000円だとすると、厚生年金を受給するおひとりさま女性の場合は毎月約5万円が不足する計算です。

また、国民年金を受給するおひとりさま女性の場合は約10万円が不足することになります。

65歳から90歳まで1500万円程が不足

おひとりさま女性が65歳から年金受給を開始し90歳まで生存した場合、生活費がどれくらい不足するのかを考えてみましょう。

厚生年金を受給しているおひとりさま女性の場合、毎月約5万円が不足すると、65歳から90歳までの25年間では1500万円が不足する計算になります。

また、国民年金を受給するおひとりさま女性の場合は、毎月10万円が不足すると、25年間で3000万円が不足することが考えられます。

ただし、この試算はあくまでも生活費の不足分であり、介護が必要になる、病気やケガで入院する、引っ越しをするなどといったときのお金は含まれていません。

急にまとまったお金が必要になる可能性も考えておく必要があります。

年金が不足する分は、現役時代に準備しておいた貯蓄を取り崩して生活費に充てるという方法がありますが、おひとりさま女性の貯蓄額は平均どのくらいあるのでしょうか。次章で詳しく見ていきましょう。