年収2000万円超えの「自営業パワーカップル」が青ざめる年金見込額。老後対策はどうする？厚生年金がない夫婦の老後の備え

2. パワーカップルの年金受給額

自営業の場合、公的年金は老齢基礎年金のみの受給となります。

老齢基礎年金は、国民年金の加入期間（保険料の納付月数）で受給額が決まるため、期間中の収入面は影響しません。

国民年金では、20歳以上60歳までの保険料を満額納めていれば、老齢基礎年金も満額支給されます。

そのため、国民年金の保険料を満額納付していれば、収入の高いパワーカップルでも、将来受け取る年金額は変わりません。

2023年4月の年金支給額をみると、満額で月額6万6250円でした（67歳以下の場合）。

夫婦で受給する場合は、月額13万2500円となり、年換算すると159万円です。

老後の生活費としては、明らかに不足しているといえるでしょう。

厚生年金の上乗せがない自営業パワーカップルは、現役世代のうちに先々の老後資金の対策を実施しておく必要があります。

どのような対策を実施しておくべきか、具体的な対策を確認しましょう。

老後に向けて自営業が取るべき対策は「老後に使える資産を増やす」と「老後になってからの支出を抑える」の2つです。

さまざまな方法がある中で、自営業者で年収の高いパワーカップルが対策しておきたい項目とあわせて確認しましょう。