国税庁が2023年9月27日に公表した「2022年分 民間給与実態統計調査」によると、1000万円を超える給与所得者は全体の5%です。
夫婦それぞれが1000万円を超える収入があり、世帯で2000万円を超えている「パワーカップル」の割合は、より少なくなるでしょう。
では、パワーカップルの公的年金は将来いくら見込めるのでしょうか。
今回は、年収2000万円を超えるパワーカップルのなかでも、自営業に限った場合の年金額を解説します。
老後資金の準備に向けた対策も解説するので、参考にしてください。
1. 年収が高い「パワーカップル世帯」の実態
パワーカップルの明確な定義はありませんが、一般的には「世帯の年収が高い共働き夫婦」を指します。
厚生労働省が2023年7月4日に発表した「国民生活基礎調査」によると、世帯の所得が2000万円を超えるパワーカップルの世帯は、全体の1.4%でした。
総務省が2023年2月7日に発表した「家計調査」によると、2022年における年収1500万円以上の消費支出は53万7898円でした。
単純な比較はできませんが、年収2000万円を超える自営業パワーカップルでも、同じ支出水準だと考えられます。
では、年収2000万円を超えるパワーカップルは、将来いくら年金を受給できるのか、確認しましょう。