定年退職まで折り返し地点に入る40歳代では、そろそろ老後資金の準備についても考えたいタイミングです。

しかし、40歳代ではマイホームの取得や子供の教育資金など大きな出費を経験することも多く、なかなか老後資金まで手が回らない人も多いかもしれません。

40歳から65歳までの25年間で老後資金を貯めるには、毎月いくらを積み立てればよいのでしょうか。

この記事では、2024年1月からスタートする新NISAを活用した運用シミュレーションを紹介します。

新NISAの主な変更点

2014年からスタートしたNISA制度は、2024年1月に大きな改正が行われます。

まずは、新NISAの概要を押さえておきましょう。

【新しいNISA】1/4

【新しいNISA】

出所:金融庁「新しいNISA」を参考に筆者作成

新NISAでは毎年の非課税枠が拡大されたことに加えて、無期限で非課税運用ができることから、より長期の資産運用に適した制度となります。

また、1人あたり最大1800万円の生涯投資枠が付与されるので、老後資金の準備として活用することも可能です。

40歳から65歳までの運用シミュレーション

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umaruchan4678/shutterstock.com

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40歳から老後資金の準備を始めると、年金受給を開始する65歳まで25年の運用期間があります。

ここでは、65歳までに2000万円の老後資金を準備する場合、毎月いくら積み立てればよいのかを利回り別にシミュレーションしてみましょう。

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出所:金融庁「資産運用シミュレーション」を参考に筆者作成

出所:金融庁「資産運用シミュレーション」を参考に筆者作成

もし全く運用しなかった(利回り0%)場合は、毎月6万6667円を積み立てる必要があるため、新NISAで運用することで効率よく老後資金を準備できることが分かります。

しかし、中には「住宅ローンの負担が大きくて、毎月3~5万円も運用に回せない」という人もいるかもしれません。

その場合は、できる範囲内で積立を始めてみるとよいでしょう。

積立金額は後からでも変更ができますので、住宅ローンの返済が終わったり、教育資金に目処がついたりしたタイミングで増額を検討することがおすすめです。

新NISAの運用で気をつけたいポイント2つ

新NISAは老後資金の準備に役立てられる制度ですが、利用時はいくつか注意したいポイントがあります。

それぞれくわしく確認していきましょう。

1. リターンを追求しすぎない

新NISAでは投資信託や株式、ETFなど幅広い金融商品が対象となっています。

運用意向によってはハイリスク・ハイリターンの商品へ投資する方法もありますが、老後資金の準備で大きなリスクを取ることはあまりおすすめできません。

もしハイリスク商品での運用で大きな損失を負ってしまうと、老後の暮らしぶりに影響を与えてしまうためです。

老後資金の準備では「大きく増やしたい」という気持ちを優先するのではなく、「資産を守りながら増やす」ということを重視するようにしましょう。

2. 徐々に守りの運用にスライドする

資産運用はずっと同じ商品を保有するのではなく、ライフステージや年齢の変化に応じて見直しを行う必要があります。

たとえば、40歳代で株式を中心とした運用に取り組む場合は、定年退職や年金受給開始の時期へ向けて徐々に債券の割合を高めていくことで、元本割れのリスクを低減することができます。

老後資金の準備に取り組む際は、定期的に保有商品の見直しを行い、低リスク商品へと移行していくことを意識するようにしましょう。

老後資金の準備は40歳からコツコツ始めよう

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miya227/shutterstock.com

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40歳代は住宅ローンの返済や子供の教育資金など、大きな出費が続きやすい年代です。

しかし、定年退職まで折り返し地点に入ることから、老後資金の準備についてもそろそろ考え始める必要があります。

2024年1月から始まる新NISAを活用して、少しずつでも積立投資を始めることを検討してみましょう。

参考資料

椿 慧理