株式市場の振り返り-日経平均株価は続落、23,000円台回復がいったん遠のく

2017年12月13日(水)の主要指標(カッコ内は前日終値比)

  • 日経平均株価 22,758円(▲108円、▲0.5%) 続落
  • TOPIX 1,810.8(▲4.2、▲0.2%) 5日ぶり反落
  • 東証マザーズ総合指数 1,187.6(+6.0、+0.5%) 5日続伸

東証1部上場銘柄の概況

  • 値上がり銘柄数:790、値下がり銘柄数:1,167、変わらず:91
  • 値上がり業種数:11、値下がり業種数:22
  • 年初来高値更新銘柄数:144、年初来安値更新銘柄数:4

東証1部の出来高は19億54万株、売買代金は2兆8,772億円(概算)となり、いずれも前日より増加しました。米国のFOMCなど今週予定されている重要イベントを控える中、いったん利益を確定しようという動きが顕著となり、相応に活況な商いとなりました。売買代金は3兆円をうかがう水準まで増加しています。

そのような中、日経平均株価は寄り付き直後に+13円高となる場面が見られた以降は、終日マイナス圏で推移しました。特に後場に入ってからは下げ幅を拡大し、一時▲168円安まで売られましたが、最後はやや戻した形です。それでも続落となり、23,000円台への回帰はいったん遠のいた可能性があります。

なお、TOPIXも同じような値動きでしたが、下落率は日経平均株価より小幅に止まりました。

東証マザーズ総合指数は5日続伸、売買代金は3日連続の1,000億円割れ

東証マザーズの出来高は4,654万株、売買代金は923億円となりました。出来高は前日より減少しましたが、売買代金はほぼ横ばいでした。一部銘柄が物色対象となったものの、盛り上がりに欠けた商いとなったようです。売買代金は3日連続の1,000億円割れとなりました。

一方で、総合指数は5日続伸となり、再び1,200ポイントを目指す動きになったと言えましょう。この反発の勢いが続くかどうか注目されます。

SUMCOなど半導体関連株が大幅安、MUFGなど銀行株の買い戻しが続く

個別銘柄では、米国ナスダック指数の下落を受けて、半導体関連株や値嵩ハイテク株に下落が目立ちました。SUMCO(3436)が▲5%超安の急落となったのを始め、東京エレクトロン(8035)、信越化学工業(4063)、日東電工(6988)などが大幅安となり、日本電産(6594)やローム(6963)も大きく値を下げました。

また、ファナック(6954)や日立建機(6305)も売られ、三井不動産(8801)など不動産株も冴えない値動きとなっています。さらに、良品計画(7453)やケーズホールディングス(8282)など小売株の一角も大幅下落となりました。

一方、銀行株の買い戻しが続いており、三菱UFJフィナンシャル・グループ(8306)と三井住友フィナンシャルグループ(8316)が年初来高値更新となり、りそなホールディングス(8308)も連日の大幅上昇となりました。

また、任天堂(7974)が値を上げ、資生堂(4911)やライオン(4912)なども上昇して引けています。

新興市場では、前日に急騰したビリングシステム(3623)が取引時間中に年初来高値を更新しましたが、その後急落して安く引けました。また、手間いらず(2477)も大幅高となって高値更新となっています。

一方、ドリコム(3793)が急落して引けたのが目を引きました。

青山 諭志