株式市場の振り返り-日経平均株価は3日続伸、23,000円台回復が視野

2017年12月11日(月)の主要指標(カッコ内は前日終値比)

  • 日経平均株価 22,938円(+127円、+0.6%)  3日続伸
  • TOPIX 1,813.3(+9.6、+0.5%)  3日続伸
  • 東証マザーズ総合指数 1,179.0(+9.7、+0.8%)  3日続伸

東証1部上場銘柄の概況

  • 値上がり銘柄数:1,345、値下がり銘柄数:615、変わらず:87
  • 値上がり業種数:29、値下がり業種数:4
  • 年初来高値更新銘柄数:193、年初来安値更新銘柄数:3

東証1部の出来高は14億2,007万株、売買代金は2兆3,633億円(概算)となり、いずれも先週末より大幅減少となりました。先週末のNY市場の上昇を好感した動きはあったものの、FOMCなど今週予定されている重要イベントを控えた模様眺めムードが勝ったようです。売買代金は11月20日以来の低水準でした。

そのような中、日経平均株価は前場の半ばに一時▲23円安となる場面がありましたが、後場はプラス圏で推移し、久々の高値引けとなりました。これで3日続伸となり、23,000円台回復が目前に迫ってきたようです。

なお、TOPIXも同じような値動きになりました。

東証マザーズ総合指数は3日続伸、売買代金は14日ぶりの1,000億円割れ

東証マザーズの出来高は5,278万株、売買代金は949億円となり、いずれも先週末より減少しました。大型株市場同様に模様眺めムードが強まり、売買代金は14日ぶりに1,000億円を割り込んでいます。

ただ、総合指数は3日続伸となり、再び1,200ポイントを目指す動きになったと言えましょう。この反発の勢いが続くかどうか注目されます。

三井住友FGが年初来高値を更新、東京エレクトロンやソニーは大幅下落

個別銘柄では、KDDI(9433)、信越化学工業(4063)、ダイキン工業(6367)などが大幅上昇となり、TDK(6762)やコナミホールディングス(9766)も大幅高となりました。

また、銀行株が引き続き買われ、三菱UFJフィナンシャル・グループ(8306)やりそなホールディングス(8308)が大きく値を上げ、大幅高となった三井住友フィナンシャルグループ(8316)は年初来高値を更新しています。

その他では、任天堂(7974)や村田製作所(6981)などの上昇が目を引きました。

一方、東京エレクトロン(8035)が大幅安となり、ソニー(6758)も売られました。また、三菱地所(8802)や三井不動産(8801)など不動産株が冴えない値動きとなり、キーエンス(6861)も安く引けています。

新興市場では、手間いらず(2477)、中村超硬(6166)、インターネットインフィニティー(6545)などが年初来高値を更新し、ビリングシステム(3623)も一時値を飛ばす高騰となりました。

一方、ソレイジア・ファーマ(4597)が大幅安となり、串カツ田中(3547)は大幅反落となっています。

青山 諭志