生活保護の受給実態

厚生労働省が2022年6月3日に公表した「生活保護制度の現状について」によると、65歳以上の受給者は増加し続けています。

生活保護を受給している世帯は約164万世帯となっていますが、65歳以上の受給者は全体の半数以上となっています。

高齢者世帯の生活保護が年々増加している理由

高齢者世帯で生活保護が増えている理由は、以下の理由が考えられます。

  • 物価高による経済的な困窮
  • 公的年金の受給が少ない
  • 病気による急な出費

それぞれの理由について確認してみましょう。

物価高による経済的な困窮

物価高によって経済的に困窮した高齢者が、生活保護を受給しています。総務省が2023年9月22日に発表した「消費者物価指数」によると、生鮮食品を除く総合指数は105.7となりました。

2022年8月と比べると3.1%上昇しており、日々の生活にかかる負担が重くなり続けています。

高齢者は、年金や退職金といった限られた資産の中で生活をやりくりする必要があるので、物価高は生活に大きな影響が及ぶでしょう。

以上から、物価高による家計への負担が重くなったことで、生活保護を受給している人が増えていると考えられます。