遊郭の雰囲気が残っているため非常に貴重
今回、投稿主さんに旅館に泊まったきっかけを伺うと、「もともと橋本遊郭跡は訪れたい場所の一つで、京都から関東に帰宅する前にせっかくならば、と足を伸ばしました。もう一つ比較的有名な旅館があるのですが、対してこちらの旅館はまだ写真が出回っておらず詳細もわからなかったため、調査してみようと思った次第です」と教えてくれました。
実際に訪れると、全体的に遊郭の雰囲気が残っていて、非常に貴重であると感じたそう。
遊郭を改装した旅館は全国に数軒あるものの、手を加えられた箇所が多いのが実状。しかし「橋本の香」は、最近まで旅館ではなく社会の人目に触れない空間であったことが幸いして、現状をよく留めている印象だったとのことです。
投稿主さんが感じた館内の見どころは?
また、館内の見どころについては、「玄関周りのカラフルなタイル、カーブを描くステンドグラスや数々の色ガラスです。ステンドグラスはよく見ると様々な模様のガラスがはまっていて、見飽きないものでした」と教えてくれました。
現在、伝統建築旅館を紹介するWebサイト「ときやど」を運営されている投稿主さん。
時を感じる宿の魅力について伺うと、「もう二度と作ることのできない伝統建築をゆっくりと楽しめることが、一番の魅力だと考えています。私は特に、手間をかけてこれらを維持してきた多くの人々の愛着に魅力を感じていますが、人によってさまざまな楽しみ方があるのも良さかもしれません」とのことでした。
次回は島根県にある「湯抱温泉 中村旅館」に泊まりたいと思っているそうです。
いかがでしたでしょうか。今回は、「元遊郭旅館『橋本の香』」についてご紹介しました。もし京都や大阪に行く機会があれば、実際に足を運んで当時に思いを馳せてみたいですね。
参考資料
成瀬 亜希子