2.2 厚生年金の平均年金月額
厚生年金の平均年金月額
- 男子16万3380 円
- 女子10万4686円
- 平均額：14万3965円
※国民年金部分も含む
70歳代（70歳～79歳）厚生年金の平均年金月額
- 70歳：14万1026円
- 71歳：14万3259円
- 72歳：14万6259円
- 73歳：14万5733円
- 74歳：14万5304円
- 75歳：14万5127円
- 76歳：14万7225円
- 77歳：14万7881円
- 78歳：14万9623円
- 79歳：15万1874円
国民年金と厚生年金では平均年金月額に大きな差が見られますね。
日本の公的年金制度は、「国民年金」と「厚生年金」によって構成されており、厚生年金は国民年金に上乗せする形で加入する年金です。
老後に受け取る年金は、国民年金の人は「国民年金」、厚生年金の人は「国民年金＋厚生年金」となるため、仕組み上、厚生年金は国民年金より手厚くなる傾向にあります。
また、厚生年金の人は、現役時代の年収や年金加入期間によって年金額が決定するため、個人差が非常に大きい年金です。
ご自身の年金見込額は「ねんきん定期便」や「ねんきんネット」で一度確認しておきましょう。
3. さまざまなリスクに備えてゆとりを持って老後資金をつくる
現在の70歳代の貯蓄・年金額を確認してきました。
国民年金や厚生年金といった公的年金だけを頼りに老後を迎えるのはやや危険かもしれません。
年を重ねると、病気や介護といったリスクも高くなってきます。
毎月の生活費以外に医療費や通院にかかる交通費といった支出が増えるかもしれません。
老後を迎えてからの準備となると、選択肢も少なく対策は厳しいでしょう。
準備は早いに越したことはありません。預貯金のほかに、NISA（ニーサ：少額投資非課税制度）やiDeCo（イデコ：個人型確定拠出年金制度）といった非課税優遇制度を活用した資産運用も対策の一つだと思います。
豊かな老後を送るための第一歩として「考える」ことから始めてみてはいかがでしょうか。
参考資料
- 厚生労働省「令和3年度 厚生年金保険・国民年金事業の概況」
- 金融広報中央委員会「家計の金融行動に関する世論調査［単身世帯調査］（令和4年）」
- 厚生労働省「2021（令和3）年 国民生活基礎調査の概況」
盛長 健一
