3. 結婚しても子どもを持たなくていい理由2.共働きが主流も両立に約8割が不安

『Job総研』を運営する株式会社ライボが、20〜50代の社会人158人の女性を対象に「2022年 女性のワークライフ実態調査」を行ったところ、71.5%が「共働き」を希望しています(2022年9月26日公表)。

出所:株式会社ライボ調べ

出産後も働きたいと答えた方は76.7%。

出所:株式会社ライボ調べ

厚生労働省が2022年9月16日に公表した「令和4年版厚生労働白書-社会保障を支える人材の確保-(本文)」によれば、2021年は共働き世帯が1247万世帯、専業主婦世帯が566万世帯。

現代は共働きが主流です。

一方で、子育てと仕事の両立について不安を聞くと、78.5%が「ある」と答えています。

出所:株式会社ライボ調べ

7割が共働きを希望する一方で、約8割の女性が両立に不安を抱えています。つまり、家族構成として共働き世帯は当たり前になったものの、女性が仕事と育児を両立するにはまだ不安が多く、女性側は共働きを当たり前と言い切れていないのがわかります。

実際に共働き世帯の割合をみると、女性はフルタイムよりパートが多くなっています。「両立は大変だし、フルタイムで働くには今の環境ではまだ厳しい」という声が聞こえてきそうですね。

一口に「不安」といっても、産後体調を崩さないか、産後うつや産後クライシスにならないか、うまく子育てできるのか、育児と仕事が両立できるか、職場に迷惑をかけないか…など悩みはさまざま。これらは不安とともに、具体的に社会として解決すべき問題もあるでしょう。

両立に不安を感じる現状では、育児に前向きになれない女性もいるのでしょう。

4. まとめにかえて

男性より女性の方が、結婚したら子どもをもつとは思わない現代。価値観が多様化し、以前より自分らしい生き方を選択しやすい時代になりつつあるでしょう。

今回の結果が価値観の多様化であればよいですが、男女の差をみると、現状では子どもをもつことに後ろ向きになってしまう意見もあると考えられるでしょう。

参考資料

宮野 茉莉子