配当金や株主優待を目的に株式投資を行っても、日々の株価の変動は気になるものです。長期投資であっても身銭を切って投資しているので、株価が気になるのは仕方ありません。
株価の変動は、企業業績のみならず日本そして世界経済全体の流れからも大きな影響を受けます。そして株価の変動は、株式のリターンに大きな影響を与えます。
よって配当や優待を目的に株式に投資した場合でも、「株価の値上がり・値下がり」は株式のリターンとしては欠かすことができない要因です。
今回は資生堂(4911)について、配当金やと株価をあわせた「1年前に100株を買った人の本当のリターン※」を確認します。
※株式分割の影響は、株価や配当金、株式数など全て遡及修正して株価を調整しています。
※記事中で記載の株価は全て終値となっています。
1. 1. 資生堂(4911)の配当金のリターンはいくらか
資生堂の株式を1年前に買い、持ち続けたとすると、「2022年12月期の期末配当」と「2023年12月期の中間配当」の計2回を受け取ることができます。
なお、配当基準日を迎えた時点でリターンが確定したとします。
今回の検証では、以下のような想定となります。
- 株式の取得日:2022年10月3日
- 株式の取得価格: 4946円(取得日の終値)
- 2023年12月期・期末配当:75円
- 2023年12月期・中間配当:30円
- 100株ベースの配当金のリターン:1万500円
それでは次に、株主優待のリターンを計算していきます。
2. 2. 資生堂の株主優待のリターンはいくらか
資生堂は2022年12月31日現在、100株以上の株式を1年超保有の株主に対し資生堂グループ商品または社会貢献活動団体への寄付の株主優待制度を実施しています。
今回は株式保有期間1年未満のため、優待のリターンは0円です。