みなさんは「資産家」や「富裕層」という響きに、どのようなイメージを持つでしょうか。
お金を豪快に使い、高級車に乗ったり、タワーマンションに住んだりと、いわゆる贅沢な暮らしをしているような図が思い浮かぶ人もいるかもしれません。
しかし、元金融機関の職員である筆者がこれまでに関わってきた資産家には、そういった印象は全くといってよいほどありませんでした。
お金を使うところは惜しみなく使いますが、無駄だと感じたところには一切お金を使わない、という姿勢が徹底されていた記憶があります。
これはつまり、お金に対するメリハリが非常にしっかりとしている方が圧倒的に多かった、ということです。
今回は、資産1億円以上の「富裕層」たちがどれくらいいるのか、また、富裕層といわれる「ホンモノのお金持ち」の共通点2つ」についても触れていきます。
1. 富裕層とは？1億円以上の資産家は何パーセント？
野村総合研究所のニュースリリースでは、資産1億円を超える層を富裕層と分類しています。
2023年3月1日に公表された最新のデータによると、資産1億円超の世帯は148.5万世帯、全体の約2％が該当しています。
内訳をみると、資産1億円以上～5億円未満が約2.6％（139万5000世帯）。5億円以上が約0.2％（9万世帯）。まさに「限られた人たち」を指していることが分かります。
まさに「狭き門」といえる富裕層への入り口。日本では2005年と比べて62万世帯が富裕層の仲間入りを果たしました。
その理由について、次で探っていきます。
