10月支給の厚生年金「女性で月額15万円以上」を受け取る割合は？ねんきん定期便やねんきんネットも解説

3. 厚生年金「女性で平均15万円以上」の割合は

では、同資料より、女性の厚生年金の平均月額もチェックしていきましょう。

女性の厚生年金の平均月額は10万円台で、男性より6万円ほど低くなっています。

また、女性の厚生年金受給額は「9万円以上～10万円未満」という人が多いようです。月15万円以上を受け取る女性は全体の9.3%で、1割にも満たない割合です。

女性はさまざまなライフイベントにより働き方を変えなければいけないことがあります。

結婚や出産・育児、介護、また離別や死別などにより正社員、パート、フリーランス、専業主婦などと変わるため、年金についても個人差が大きくなりやすいでしょう。

ここまで、年金受給額の分布について、女性を中心に確認してきました。

平均額はあくまでも参考値であり、実際はその人の働き方によってさまざまです。

女性の場合、特に雇用形態や勤務時間なども変わりやすく、将来の年金額の予想が難しい部分もあります。

そこで「ねんきん定期便」や日本年金機構の「ねんきんネット」を使えば、将来の見込み年金額を知ることができます。

自分がいくら年金をもらえるかを知ることは、老後のプランを考えるうえで役立つことでしょう。

今回は女性の厚生年金事情について詳しく見ていきました。

予想していた金額よりも少なくて驚かれた方もいらっしゃったかもしれません。

厚生年金受給額は現役世代の状況によって大きなばらつきがありますので、将来自分がどのくらいの年金をもらえるかを「ねんきんネット」や「ねんきん定期便」で確認することをおすすめします。

老後の必要資金は、人によって異なります。老後の資金準備の第一歩として、まずは自身の年金額の確認から始めてみるのはいかがでしょうか。

西村翼