「流通株式総額:100億円」についても計画を作成したが、2023年9月22日時点で上場維持基準を充たすことはできなかった。
2024年3月期第1四半期までの業績も予想を下回るものであり、同社が優先すべき取組みは、早期に業績回復を実現することである、との判断に至った。
同社は、株主が上場維持に対する不安を抱くことなく、安心して同社株式を保有・売買できる環境を確保することが重要であると認識した。
その結果、2023年9月22日、同社は、東証スタンダード市場へ選択申請することを取締役会で決議した。
中村屋の株価
東証スタンダード市場へ変更する旨の発表前となる、2023年9月22日の終値は3095円であった。
年初来高値は、2023年5月1日の3230円である。
同社株式を保有・売買できる環境は確保されたことで、株価動向に変化はあるのか注視したい。
参考資料
- 株式会社中村屋 プライム市場の上場維持基準への適合に向けた計画に基づく進捗状況(変更)ならびにスタンダード市場への選択申請および適合状況について
- 株式会社中村屋 2024年3月期 第1四半期決算短信〔日本基準〕(非連結)
- 株式会社中村屋 上場維持基準の適合に向けた計画の更新について
- 株式会社中村屋 上場維持基準の適合に向けた計画に基づく進捗状況について
- 株式会社中村屋 新市場区分の上場維持基準の適合に向けた計画書
- 株式会社日本取引所グループ プライム市場の上場基準
石川 貴康