株式会社中村屋(2204)(以下「同社」という)は、2023年9月22日、上場区分を東証プライム市場から東証スタンダード市場へ変更することを発表した。

東証プライムの上場維持基準である「1日平均売買代金:0.2億円」について、市場選択以降、一度も基準を充たすことができなかった。

業績予想を下回ることが継続しており、同社が優先すべき取組みは、早期に業績回復を実現することであると判断し、同社取締役会は上場市場の変更を決議した。

中村屋の直近決算業績(2024年3月期第1四半期決算)

同社は、2023年7月31日に2024年3月期第1四半期決算(2023年4月1日~2023年6月30日)を発表している。

売上高は、一部商品の値上げにより、前年同期比+2.9%の54億7100万円と増収であった。

しかしながら、原材料・エネルギー価格等の高騰によるコスト高の影響は大きく、各段階利益は前年同期から引き続きすべて損失(赤字)となった。

前年同期に計上した助成金収入が当期はないことも影響し、赤字幅は拡大した。

報告セグメントにおいても、最も売上規模の大きい「菓子事業」が前年同期から引き続き赤字(8億1077万円の赤字)となっている。