【日経平均株価】米国株の連れ高で2万3000円に迫る。年末にかけての動きは?

【株式テクニカル分析】掉尾の一振に期待できるか

週末は乱高下するも、結局は2週続伸

2017年12月1日の東京株式市場で、日経平均株価の終値は、前日より94円07銭高の22,819円03銭となりました。3日続伸です。

前日11月30日の米株式市場で、ダウ工業株30種平均が初めて2万4000ドル台に乗せたことなどから、投資家心理が上向き、買いが優勢となりました。寄り付きから高く始まり、ザラバでは一時、11月7日に付けた年初来高値(22,937円・終値ベース)を上回り22,994円まで上昇しました。

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ただし、米税制改革法案の上院採決が延期になるとの報道をきっかけに利益確定売りが膨らみ、前引けではけっきょく前日比85銭安の小幅反落となりました。しかし午後には再び米税制改革法案の可決期待が盛り返したことから、海外の短期筋が買い戻し、11月9日以来約3週ぶりの高値で終えました。

まさに乱高下といった1日でしたが、結果としては、2週続伸で底堅さを感じさせる1週間でした。

足元の特徴としては米国株式市場の連れ高となっている一方で、以前のように為替相場に振り回されるような現象が薄れていることです。円高で下げに転じる場面であっても、押し目買いや出遅れ感のある銘柄を物色する動きが見られます。

今週の動きはどうなるでしょうか。まず注目すべきは週末8日に発表される米雇用統計です。

米連邦準備制度理事会(FRB)は12月中旬に次回の連邦公開市場委員会(FOMC)を開き、今年6月に次ぐ利上げの是非を検討する予定です。12月の利上げは織り込み済みとされますが、雇用統計が予想を大きく下回るようなことがあると、米株やドルの失望売りにつながる可能性もあります。

さて、いよいよ12月になりました。「掉尾(とうび)の一振」と呼ばれるように、師走の相場は上昇しやすいとされますが、今年はどうなるでしょうか。

一段上のステージに上がるためには2万3000円台での定着が必要になります。2万3000円前後は利益確定売りも出やすいところですが、ここを超えてくるようであれば、積極的に付いていきたいところです。

小幅にもみ合うが、5日移動平均線で下支えされる

先週の動きをテクニカル面から振り返ってみましょう。27日・月曜日が陰線で始まったことから、やや不安なスタートとなりました。11月17日、22日などの上値に押さえられている点も下方面への圧力を感じさせました。

ところが、小幅にもみ合いながらも、下値は5日移動平均線にサポートされるとそこから反発。17日、22日の高値を超え、一時は22,994円と、2万3000円まであと6円にまで迫りました。

Wトップが形成される可能性もあるが、目線は上に持ちたい

今週の動きはどうなるでしょうか。一つ懸念されるのは、11月9日の高値、11月16日の安値、12月1日の高値を結ぶと「M」の形になるWトップになっていることです。Wトップは天井圏での反落を示唆します。

ただし、本当の意味でのWトップが完成するためには「M」の真ん中の安値である11月16日の安値を下回る必要があります。そこを割り込むと警戒が必要ですが、それまでは押し目買いを狙っていくのもチャンスになります。

今週初にいったん調整になっても、5日移動平均線や25日移動平均線あたりで反発することも考えられます。逆に、11月7日の高値22,937円(終値)、11月9日のザラバ高値23,382円あたりを超えてくるようであれば楽しみです。2万3000円台が定着するようであれば、一段上のステージが見えてきます。

一方で、今週から年末にかけて、重要な経済指標の発表が相次ぐことから、上は23,000円、下は22,000円ぐらいの幅でもみ合うことも考えられます。

下原 一晃

ニュースレター

下原 一晃

マーケティング会社、リクルートなどを経て、PRプランナー・ライターとして独立。
株式投資、投資信託をはじめとする資産形成や、年金、相続などに関する情報提供を行っている。あわせて、個人投資家がテクニカル理論を身に付けるためのヒントや知識の紹介にも取り組んでいる。
日本テクニカルアナリスト協会認定テクニカルアナリスト(CMTA)。