年金生活者支援給付金は、生活の支援を目的として年金に上乗せして支給される給付金です。

要件を満たした年金受給者は、通常の年金にくわえて「年金生活者支援給付金」を受け取れます。新規受給対象者には9月に請求書が送付されています。

では、具体的にどのような人が年金生活者支援給付金をもらえるのでしょうか。本記事では、年金生活者支援給付金の受給対象者や支給金額について解説します。

10月から新たに年金生活者支援給付金の受給対象となる人の請求方法も紹介するので、参考にしてみてください。

なお、年金生活者支援給付金には「老齢年金生活者支援給付金、遺族年金生活者支援給付金、障害年金生活者支援給付金」があり、今回は老齢年金生活者支援給付金に視点をあてて解説します。

1. 【老齢年金】年金生活者支援給付金を受給できる対象者は

まずは、年金生活者支援給付金をもらえる対象者を確認しましょう。

厚生労働省「年金生活者支援給付金制度について」によると、年金生活者支援給付金の支給要件は以下のとおりです。

1.1 年金生活者支援給付金の支給要件

  • 65歳以上の老齢基礎年金の受給者である
  • 同一世帯の全員が市町村民税非課税である
  • 前年の公的年金等の収入金額とその他の所得との合計額が87万8900円以下である

65歳以上の年金受給者で、自分と世帯の所得が少ない人が支給対象です。

自分の所得が少なくても、同じ世帯の人の所得が多い(市町村民非課税でない場合)場合は、年金生活者支援給付金を受け取れないため注意しましょう。