費用を安く抑えたい方は「特別養護老人ホーム」
「経済的な余裕がないので、できるだけ費用を安く抑えたい」という方には、公的な介護施設である「特別養護老人ホーム」がおすすめです。
入居一時金が不要で、介護保険が適用されるため比較的安い費用で入所できます。要介護3以上であれば、認知症のある方も入所可能です。(特例の場合は要介護1〜2も入所可能)
施設によっては「認知症専門フロア」を設けて、認知症専門ケアを行っているところもあります。
ただし、特養はどこの地域でも人気が高く、待機期間が数年に及ぶことも珍しくありません。申し込みをしても、すぐに入所するのは難しいのが実情です。
早く入所したいなら「介護付き有料老人ホーム」
「費用は少し高くてもいいので、早く入りたい」という方には、民間施設の「介護付き有料老人ホーム」をおすすめします。
特養と比べると入居条件が幅広く、入居するまでの待機期間も比較的短いのが特徴です。
費用面では、入居一時金が必要な施設もありますが、エリアを広げて探すと入居一時金が不要で、月額費用も安い施設が見つかる可能性があります。
なお、介護付き有料老人ホームは、都道府県などの指定を受けた「特定施設」のため、施設内で受けられる介護サービスには介護保険が適用されます。自己負担は、所得に応じて1〜3割で済むため、費用面で安心です。
施設探しはお早めに
在宅介護の限界を迎えてから介護施設を探し始めても、すぐに入れる施設が見つかるとは限りません。施設探しは、余裕のある段階から始めておきましょう。
施設探しは、地域包括支援センターや担当のケアマネジャーに相談するほか、最近では民間の老人ホーム紹介会社を利用する方も増えています。
無料で利用できるところが多く、予算や立地、入所希望時期などの条件を伝えると、希望に沿った施設を紹介してもらえます。パソコンやスマホからオンラインで相談できる紹介会社もあるので、活用してみてはいかがでしょうか。
参考資料
中谷 ミホ