株式会社I-ne(4933)(以下「同社」という)が、2023年9月19日、上場区分を東証グロース市場から東証プライム市場へ変更した。

2020年9月に東証マザーズ(現・東証グロース)に上場し、3年で東証プライムへ上場区分の変更を行った。


I-neの直近決算業績(2023年12月期第2四半期連結決算)

同社は、2023年8月9日に2023年12月期第2四半期連結決算(2023年1月1日~2023年6月30日)を発表している。

I-neの直近決算の売上高

売上高は前年同期比+20.5%の195億1000万円となり、上期売上高としては上場来3年連続で過去最高を更新している。

2023年上期業績予想からも+8.4%となっており、好調に推移している。

第2四半期単体(2023年4月1日~2023年6月30日の3ヶ月)売上高も、前年同期比+20.7%と大幅に増収となった。

カテゴリー別売上高は以下のとおりである。

  • ヘアケア:前年同期比+30.5%の134億5000万円、YOLUの好調継続やBOTANISTの季節限定品発売等により急成長
  • 美容家電:前年同期比+1.9%の49億4000万円、価格改定するも、積極的なマーケティング投資や新商品投入により増収
  • スキンケア他:前年同期比+73.2%の11億1000万円、WrinkFadeの売上計上や複数の新ブランド発売により堅調に成長

I-neの直近決算の営業利益

営業利益は前年同期比+0.6%の19億1000万円となり、上期営業利益としては上場来3年連続で過去最高を更新している。

2023年上期業績予想からも+42.2%と大幅に業績予想を上回り推移している。

第2四半期単体(2023年4月1日~2023年6月30日の3ヶ月)営業利益も、前年同期比+29.1%と大幅に増益となった。

美容家電「SALONIA」の一部商品で価格改定を行ったこと等により、売上原価率が前四半期比で▲5.4ptとなり、収益性が向上したことが影響した。

I-neの直近決算の親会社株主に帰属する四半期純利益

親会社株主に帰属する四半期純利益は前年同期比+161.9%の30億1000万円となり大幅な増益となった。

持分法適用会社であった合同会社Endianの同社持分49.9%を、日本コカ・コーラ株式会社へ譲渡したことで特別利益29億9000万円を計上したことが大きく影響した。

合同会社Endianは、リラクゼーションドリンク「CHILL OUT」の企画・製造・販売を手掛けている。

なお、当該譲渡により、合同会社Endianは日本コカ・コーラ株式会社の完全子会社となったが、リラクゼーションドリンク「CHILL OUT」のECについては同社主体で販売を継続する。

I-neの東証プライム市場への区分変更

好調な業績や今後の業績予想から、2023年9月19日、同社は上場市場を、東証グロースから東証プライムへと変更した。

東証プライムには「流動性」「ガバナンス」「経営成績・財政状態」の観点から上場基準があるが、同社はすべて達成したこととなる。

I-neの配当

同社は上場来、成長投資に最優先として剰余金の配当を実施していない。

2023年8月31日、同社取締役会にて、東証プライム上場記念配当の実施を決議した。

記念配当として、期末に1株あたり13円を行う。

なお、同社は依然として成長過程にあるとして、来期(2024年12月期)以降の配当は実施しない可能性を示唆している。

I-neの株価

東証プライム市場への区分変更を行った初日となる、2023年9月19日の終値は3000円であった。

年初来高値は、2023年2月17日の4060円である。

東証プライム市場2日目となる2023年9月20日の終値は、前日比120円安の2880円となった。

(著者注:2023年9月20日15:00 株価情報を更新)

参考資料