1.3 ホウレンソウ(10月~12月収穫)
- 参考価格(8月下旬):211円前後/1束
- 苗参考価格:120円/1ポット
ホウレンソウも秋冬の家庭菜園で栽培できます。プランターでも育てやすい、ベランダ菜園派にもおすすめの作物です。
ホウレンソウ栽培の準備
ホウレンソウは酸性土壌に弱いため、土壌をアルカリ性寄りにする必要があります。植え付けの2週間前に苦土石灰を土にすきこみ、深く耕します。
その一週間後には堆肥と元肥を施し、よく耕しましょう。畝は幅60~90㎝位がおすすめです。
ホウレンソウの種まきと植え込み
畝が90㎝なら6条、畝が60㎝なら4条の溝を作ります。溝の深さは1.5~2㎝ほどで、幅は3㎝が理想です。1~2㎝間隔が空くよう種をばらまき、覆土してたっぷり水を与えます。本葉が2~4枚のころ2度間引きをし、株間が6㎝程度になるようにします。
苗の場合は、そのまま6㎝間隔で植えましょう。
プランターでも同様に栽培できます。深さ15~20㎝のプランターに、野菜用培養土を使用します。二条の溝を作り、種を播き覆土し、乾燥に注意しましょう。畑と同様に間引きをします。
苗の場合は、6㎝間隔で植えましょう。
ホウレンソウの収穫
ホウレンソウは寒さに強く、霜にあたることで繊維がやわらかく、甘みが増しおいしくなる性質。葉が25㎝以上になったらホウレンソウの収穫時期です。30㎝くらいになると、より甘さが増しておいしくなるという声も。収穫はハサミを使うのが安全です。
1.4 春菊(10~12月収穫)
- 参考価格(8月下旬):378円前後/束
- 苗参考価格:120円程度
秋冬の鍋料理に欠かせない春菊は、畑でもプランターでも栽培できます。害虫がつきにくいので、虫が苦手な人の家庭菜園デビューにもおすすめです。
春菊栽培の準備
畑で春菊を植え付けや種まきの2週間前に、苦土石灰を施し、土をよく耕します。その二週間後に堆肥と元肥を混ぜ込みさらに耕しましょう。10㎝位の高さの畝も作っておくと良いでしょう。
プランター栽培の場合は、野菜用のプランターを用意して下さい。土は、市販の野菜用培養土を使えば大丈夫です。
間引きと苗の植え付け
畝に15㎝間隔で深さ1㎝の溝を作り、種を播きましょう。種が重なっても良いのでたくさん播いて、薄く5㎜ほど覆土します。発芽率を上げるために、種を乾かさないよう水をたっぷりとあげて乾かないよう注意して下さい。
発芽した芽は間引きを3回行い、株間が10㎝程度になるようにしましょう。間引きするタイミングで、肥料を施すと良く育ちます。苗を植え付ける場合は、10㎝間隔で植えれば大丈夫です。
春菊の収穫
20㎝を越えたら収穫できるサイン。最初の収穫は3枚葉を残し、次からは各枝2枚葉を残して収穫する摘み取り式がおすすめ。脇芽がどんどん増えていくので、プランター栽培でも長くたくさん収穫できます。
2. まとめにかえて
秋冬の家庭菜園は、プランターで省スペースかつ手軽に栽培できる作物が多いのも魅力的。種まきから作る作物も多いですが、初心者や忙しい人には苗から育て始めるのもおすすめです。
鍋料理やシチューなど、秋冬グルメに必要な食材も家庭菜園で揃うので節約にも役立ちます。なにより自分で手間暇かけて作った野菜、収穫時の喜びもひとしおでしょう。
まだまだおうち時間が続きそうな昨今。家庭菜園初心者さんも秋冬野菜にチャレンジしてみてはいかがでしょうか。
大城 望