LIMOが2021年9月にお届けしたガーデニング記事から、人気の記事をピックアップして再掲載します。

(初掲載*2021年9月25日)

夏野菜が終わり、秋に植える苗が続々と並び始めました。ホームセンターでよくみかけるのは、ブロッコリー、芽キャベツ、秋ナス、ねぎなど。春や夏のような華やかさはないですが、普段の食卓にも使えそうですよね。

ベランダでもプランターを使えば、手軽に家庭菜園を楽しめます。初心者の方もチャレンジしやすく、おすすめです。今回はガーデニング歴20年のLIMO編集部員が、秋からプランターで育てられる野菜についてご紹介します。

1. 育てやすい秋冬野菜3選

今回紹介するのは、ブロッコリー、カブ、ホームオニオンの3種類です。

1.1 ブロッコリー

Stephane Lemare/istockphoto.com

  • アブラナ科
  • 原産:地中海沿岸
  • 品種:シャスター、グリーンビューティ、緑帝、緑嶺、スティックセニョールなど
  • 参考価格:(苗)200円前後

植え付け

今の時期、ブロッコリーは苗から育てたほうがカンタンに収穫できます。ホームセンターなどで苗を手に入れましょう。

ブロッコリーの品種に「頂花蕾・側枝兼用」という品種があります。私達が普段食べているのは、ブロッコリーの頂点にできる「花蕾(からい)」。それを収穫して摘心すると、次は側枝を伸ばして再び花蕾をつける品種です。

また、スティックセニョールなどに代表される茎ブロッコリーは次々に側枝がのびるタイプで、茎が長く小さな花蕾をつけます。好みに応じて、育てる品種を選んでみるのもいいですね。

ブロッコリー苗は、鉢の深さ、直径ともに30センチ程度ある深型のプランターに一株植え付けます。植え付けが完了したら、たっぷり水をあげましょう。

肥料

株自体が大きくなり、葉がしっかりと成長するまでは水をきらさないようにしましょう。

栽培中は肥料を適宜施します。油かすや魚粉、米ぬかなどが入ったぼかし肥やバランスのとれた配合肥料などを施すとよいでしょう。液肥でもかまいません。

収穫

植え付け後、一ヶ月くらいで花蕾ができます。前述した「頂花蕾・側枝兼用品種」だと、頂点に花蕾ができるので、10センチ程度になったら摘心して収穫します。

茎が太くなっているので、ハサミでは切るのが難しい場合があります。ナイフなどを使う場合は気をつけて切りましょう。

摘心することで、わき芽(側枝)がどんどん伸びていきます。わき芽の根元に花蕾をつけるので、こうなると一度にたくさん収穫できるようになります。

摘心を忘れて収穫適期をすぎると美味しく食べられなくなり、そのままにすると花が咲いてしまいます。