子育て世帯は教育費の負担も重い

お子さんの教育費は年々増えて上昇しています。

子育て世帯としては、生活費に加え教育関係費が増えているのは、生活する上で大変なことです。

総務省統計局の家計簿から見たファミリーライフでは、1世帯当たりの年間の教育関係費が発表されています。

親の年代で考えた場合、

  • 30歳未満  4万0389円
  • 30歳代  14万0570円
  • 40歳代  44万4295円
  • 50歳代  55万2415円
  • 60歳代   6万4525円
  • 70歳代   1万1169円

授業料の他、教科書や学習参考教材、仕送り金、補習教育費、塾の費用、学校給食や制服代、通学定期代、学習机や椅子、文房具や通学用かばんなど、親世代もお金のことを考えると大変な時期なのです。

この統計で見ると、40歳代、50歳代の世帯ではお子さんが親元を離れ、大学に進学する世帯の割合が高いため、お子さんへの仕送りが多くなっています。

平均ですが、50歳代は40歳代の2.2倍と出費がかさんでいくものです。

しかし、教育関係費は終わりが見えやすいものです。

末子が卒業すれば、教育費の負担がなくなりますので、ご自身(親)の将来の資金も準備しやすくなります。

また、この時期に今まで貯めていた貯蓄が少なくなることもあります。

貯蓄が少なくなって不安になることもありますが、今まで貯めていたからこそ、貯蓄を使うことができています。

過度に不安にならずに、これからのことを考えましょう。

これから考えたい貯蓄のこと

現在、子育て期間中の家庭では貯蓄が減ることは仕方ありませんし、貯蓄が少ない場合でも、以前よりも奨学金制度も充実しています。

給付型の奨学金もありますし、世の中の金利が低いこともあり、奨学金の金利も低い状況です。奨学金も多くの学生さんの2人に1人が利用している状況です。

お金を理由にお子さんの夢や希望をあきらめないように、お子さんのために資金の準備をしましょう。

参考資料

香月 和政