「貯蓄から投資へ」の動きが進むいま。NISAやiDeCoなど、少額からの資産運用を後押しする国の税制優遇制度が整備されつつあります。
また、キャッシュレス決済の普及や「ポイント経済圏」の存在感が増すいま。証券会社選びの基準の一つに「ポイント還元」を挙げる人も多いでしょう。
大手ネット証券の松井証券は、投資信託の保有残高に応じてポイントがたまる新サービスを発表しました(「最大1%貯まる投信残高ポイントサービス」)。
2023年11月1日(水)のサービス開始が予定されています。
本サービスは大手ネット証券の業界勢力図にどう影響するのでしょうか?他社の類似サービスと比較しながら解説していきます。
投信保有残高の最大1%を還元
2023年8月31日、松井証券は「最大1%貯まる投信残高ポイントサービス」を発表しました。
投資信託保有残高の最大1%が松井証券ポイントとして還元されるサービスとなっています。
既存の「投資信託 毎月ポイント・現金還元サービス」を大幅リニューアルした格好であり、2023年11月1日(水)にサービスが開始される予定です。
新旧サービスの主な違いは以下の通り。
<新旧サービスの比較>
既存サービス
- 還元率:最大0.85%
- 対象商品:信託報酬が0.3%(税抜)を超えるもの
新サービス
- 還元率:最大1%
- 対象商品:すべての商品(MMF・ETF・iDeCoを除く)
対象口座は特定口座、一般口座に加え、新NISA、現行NISAでも利用できます。