出産費用の保険適用は病院の選び方にも影響？

出産費用を保険適用にした場合、病院の選び方も影響を与えるかもしれません。

現行制度では、医療機関ごとに必要な費用は下記一覧表のとおり異なります。

出所：厚生労働省「出産育児一時金について」

病院の施設でみると、公立病院での出産費用は平均値で41万8810円だったのに対し、私立病院では48万6880円でした。

現行制度では、出産にかかる費用面も考慮しながら病院を選んでいるユーザーもいますが、保険適用により費用を考慮する必要がなければ、病院の選び方が変わる可能性もあります。

保険適用になると、これまで費用面で敬遠していた産婦人科に依頼できるので、人気のある産婦人科に集中してしまうかもしれません。

出産費用の保険適用は2026年度に導入予定

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政府は、出産費用の保険適用について、2026年度をめどに導入する予定です。

患者の3割の自己負担が発生しても、自己負担分を別の形で補助する形で出産費用の負担がかからない案も含めて政府が検討しています。

しかし、出産費用の負担が少ない地方では、保険適用を導入するより、現行の出産一時金を受け取ったほうが、メリットが大きい可能性もあります。

2026年度の保険適用までに、病院ごとの出産費用が違う点についてどのような形で保険適用とするのか、引き続き検討を続ける予定です。

今後の政府が発表する支援策について、引き続き注目していきましょう。

参考資料

川辺 拓也