2. 10月13日支給の「国民年金と厚生年金」はいくら?2023年度は増額改定
厚生労働省が発表した2023年度の年金額は、以下のとおりです。
- 国民年金(老齢基礎年金):6万6250円(1人分)※1
- 厚生年金:22万4482円(夫婦2人分※2)
※1 2023年度の既裁定者(68 歳以上の方)の老齢基礎年金(満額1人分)は、月額6万6050円(対前年度比+1234 円)
※2 平均的な収入(平均標準報酬(賞与含む月額換算)43万9000円)で40年間就業した場合に受け取り始める年金(老齢厚生年金と2人分の老齢基礎年金(満額))の給付水準
あくまでも満額やモデルケースでの例示ですが、上記が受給額の目安です。
こちらをもとに、10月13日に「標準夫婦は44万9000円」支給される理由を深掘りします。
3. 年金「標準夫婦は44万9000円」支給される理由
10月13日の年金支給時に標準夫婦のケースでは「約44万9000円」になる理由について、ピンと来た方もいるでしょう。
まず、年金の支給は偶数月に「2ヶ月分」が支給される点がポイントです。10月13日に支給される年金は2ヶ月分なので、「約44万9000円」は月額ではありません。
44万9000円 ÷ 2 = 22万4500円
こちらが夫婦の年金の月額ですね。
先ほど確認した、厚生労働省による厚生年金のモデルケースを振り返りましょう。67歳以下の人の標準的な夫婦世帯では月22万4482円でした。
つまり、44万9000円(2ヶ月分)が支給される夫婦はまさに「標準的な世帯」だということです。44万9000円は2ヶ月分の金額であることに十分注意が必要です。
4. 年金「約44万9000円」でも振込額や天引き額に注意
さらに注意したいのは、年金からは天引きされるお金があるということです。
気を付けたいのは44万9000円が手取り額ではない点です。現職時代と同様に年金からも税金や保険料が天引きされます。
年金から天引きされる4つの項目を確認していきましょう。
4.1 年金から天引きされるお金①介護保険料
介護保険は40歳から健康保険料に上乗せする形で納めます。年額18万円以上の年金を受給している場合に、年金から天引きされます。
4.2 年金から天引きされるお金②健康保険料
国民健康保険に加入している方は、その保険料も、原則年金からの天引きで納めます。また75歳以降に加入する後期高齢者医療制度の保険料も、年金天引きの対象になります。
年額18万円以上の年金を受給している場合など、各種条件があります。